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349日ぶり白星を一緒につかんだ巨人バッテリーがそろってお立ち台 赤星、脱帽して岸田に頭下げる

スポニチアネックス 2024年9月16日 19時48分

 ◇セ・リーグ 巨人7―1中日(2024年9月16日 東京D)

 力を合わせて349日ぶりの白星をつかんだ赤星優志投手(25)と岸田行倫捕手(27)の巨人バッテリーがそろって試合後のお立ち台に上がった。

 赤星は開幕7連敗中だったが、45日ぶり今季9度目の先発&今季20度目の登板で6回3安打1失点と好投し、昨年10月3日の中日戦(バンテリンD)以来349日ぶりとなる待望の今季初勝利。

 今季赤星が先発した全9試合でバッテリーを組んだ岸田は好リードに加えて2安打1打点とバットでも貢献するとともに、1点差に迫られた6回には2死一塁の場面で一走・岡林の二盗を阻止して赤星の勝利投手の権利を守り、その裏には自ら適時打も放って一挙3得点のビッグイニングを演出した。

 試合後、2人で仲良く並んでお立ち台に上がると、まずは赤星が「とにかく1つ1つアウトを取れるように全力で投げようと思ってマウンドに上がりました」とコメント。3回までは完全投球だったが「岸田さんのリードを信じて、ミットに向かって思いっきり投げました」と振り返った。

 この言葉に「うれしいです」と岸田。「真っすぐの走りも状態良くて。やっぱずっと赤星と組んでて勝ててなかったんで、きょうはなんとしても勝ちたくて。いい真っすぐを信じてリードしました」と初回から最速151キロを計測するなど直球中心の強気のリードについて語った。

 赤星は2回で早くも4奪三振。岸田は「いいボール投げてくれてたんで、守備からリズムつくって攻撃にいけたかなと思います」とし、赤星も「今までちょっと打たれたくない気持ちが先行して厳しいところ、厳しいところにいってたんですけど、ゾーン内に本当に思いっきり投げました」と話す。

 プロ1年目と2年目はいずれも5勝。3年目の今季は先発、ロングリリーフといろいろな場面で投げてきたが、開幕7連敗と勝ち星に恵まれず、阿部監督や杉内投手チーフコーチをはじめ全員が勝利を願ってきた。

 好投していても突然打たれるなど首脳陣からメンタル面を指摘されることもあったが、「きょうは勝ちとか気にせずにいけるところまで思い切りいこうというふうに投げたので。その結果、勝てたので本当に良かったです」と赤星。試合後も喜びよりも緊張感が続いているようで笑顔はなかったが、ホッとしたような表情だった。

 そして、6回の二盗阻止については、赤星のワンバウンドしたフォークボールを素早く拾い上げての好送球だっただけにお立ち台で帽子を脱いで「ありがとうございます」と岸田に頭を下げた赤星。

 岸田もうれしそうな笑みを浮かべて「ランナーが走ったのが見えたんで。勝負懸けてやろうと思っていきました」と振り返り、「走ってきそうな流れはあったんで、あそこで刺せたっていうのは凄い流れをもってこれたかなと思います」と自画自賛だった。

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