◇大相撲秋場所9日目（2024年9月16日 東京・両国国技館）
ウクライナ出身の西幕下4枚目・安青錦（20＝安治川部屋）が生田目（22＝二子山部屋）を破って4勝1敗で勝ち越しを決めた。
生田目の激しい突っ張りにも頭を上げずに下からあてがって応戦すると、相手が引いてきた瞬間を逃さず前に出て押し出した。立ち合いは2度突っかけて3度目で成立。「慌てすぎた。思い切り当たっていこうという気持ちだったので」と気合が前面に出ていた。
初土俵からまだ7場所目。自己最高位を更新し続け、関取昇進圏内の西幕下4枚目まで番付を上げてきた。「強い相手とやれることは最高」と話す怖いもの知らずの20歳は、今場所ここまで大翔丸、魁勝、生田目と3人の関取経験者を破った。「元関取に勝つと自信もついてきます」。場所ごとに経験を積んで力をつけ、関取昇進へ大きく前進した。
西4枚目のため、新十両昇進を確実にさせるにはここからの星の上積みが重要になってくる。獅司（27＝雷部屋）に続くウクライナ出身2人目の関取昇進へ向け「あと2番あるので勝てるように」と気を引き締めた。