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今季限りで引退 オリックス・比嘉が有終リリーフ「恵まれた15年だった」

スポニチアネックス 2024年9月17日 5時23分

 ◇パ・リーグ オリックス0―1ソフトバンク(2024年9月16日 京セラD)

 今季限りでの引退を表明したオリックス・比嘉が、現役最後の登板で見事な火消しを見せた。1点劣勢の8回2死二塁で登板。山川に四球を与えた後、中村晃を右飛に封じた。「“明日いいや”という感じで、今持っている全力で投げた」。球団史上初の年間観客動員200万人を突破した試合で有終の美。家族、ともに引退するT―岡田、安達、小田、そして宮城や山岡ら後輩たちに見守られ「アウトを取れた姿を見せられた。恵まれた15年だった」と万感の思いを募らせた。

 4月下旬に左膝の鵞足(がそく)炎で離脱し、手術が必要なほどの症状ながら保存療法を選択。最後まで戦力になろうともがいた15年のプロ人生は、全418試合が救援登板だった。後輩たちには「ケガせずに、技術で悩める状態に毎日あるのが大事。体と技術に向き合いながら頑張ってほしい」とエール。チームを支え続けた変則右腕が、現役生活に幕を下ろした。 (阪井 日向)

 《球団ワーストタイ 今季22度目零敗》オリックスは2戦連続の零敗で、今季22度目は2リーグ制以降では61年に並ぶ球団ワーストとなった。若手も積極起用している中嶋監督は「頑張ってはいるけど、プロなので。ここは結果しかない」と奮起を求めた。優勝目前のソフトバンクの勢いにのまれ「1年たって全く逆の状態になったのは悲しいけど、それでもやっていかないと」と必死で前を向いた。

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