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広島 自力V消滅…炎上の森下「ゲームを壊してしまって申し訳ない」4位DeNAと再び1差

スポニチアネックス 2024年9月17日 5時7分

 ◇セ・リーグ 広島2―11DeNA(2024年9月16日 マツダ)

 広島は16日、本拠地マツダスタジアムでDeNA戦に2―11で敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。先発・森下暢仁投手(27)が今季ワーストの6失点で5回KOとなり、8敗目(10勝)。救援陣も7回以降に失点を重ね、自慢の投手陣が今季ワーストの被安打18と崩れた。正念場の7連戦で1勝6敗と失速。4位のDeNAには再び1ゲーム差に接近を許した。

 森下は5回6失点で降板に追い込まれ、ベンチからぼう然とグラウンドを見つめた。

 「ゲームを壊してしまって申し訳ない。しっかり映像を見て(修正する)。ずっとこうやって(乱調が)続いているので、続けないようにしたい」

 初回に牧に左越えソロを許したが、その裏の攻撃で、同点に追いついてもらった。しかし、粘れない。2回、宮崎、桑原の連打で無死一、三塁のピンチを招くと、伊藤に外角低めカットボールを右前に運ばれ勝ち越し点を献上。なおも無死一、三塁で森敬の投前へのセーフティースクイズを処理して本塁へグラブトスしたが間に合わず、3点目を許した。さらに1死二、三塁から梶原に右前2点打を浴びるなど、この回5失点。序盤の大量失点が響き、22年に並ぶ自己ワーストの8敗目を喫した。

 「両サイドにしっかり直球を投げる、と意識的にやったが、走者を出してから毎回粘り切れていない」

 8月20日の巨人戦で10勝目を挙げて以来、4連敗。例年苦手にしている9月は、今季も3戦3敗で、防御率9・20と精彩を欠いている。今季初めて中5日で7連戦の最後を任されたが、役目を果たせず肩を落とした。新井監督は「ここ数試合(立ち上がりの失点が)続いているので、そこをまた修正して、次、期待しています」と奮起に期待した。

 2―6の7回は3番手の黒原が味方守備のミスから2死一、二塁のピンチを招き、桑原に左前適時打を許した。8回は塹江が2失点。大勢が決した9回は13日に昇格後2試合目の登板となった遠藤が2失点するなど、救援陣も踏ん張れなかった。今季ワーストの被安打18で11点を奪われ、自力優勝の可能性がなくなった。新井監督は「残り試合も少ないし、目の前の試合に(集中する)。(打開に向けて)いろいろ考えていることは頭の中にあります」と巻き返しを期した。

 9月は3勝11敗。4位・DeNAには1ゲーム差に迫られ、CS進出も危ぶまれる状況だ。真価が問われる残り15試合。ここから“家族”が一丸になって再進撃につなげたい。 (長谷川 凡記)

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