◇セ・リーグ 阪神3―0ヤクルト(2024年9月16日 甲子園)
阪神・近本が、今季9度目となる猛打賞で打線をけん引した。
「先頭でカウントもつくりながら結果的に塁に出られたのは良かったと思う」
手応え十分に振り返ったのは2点優勢で迎えた7回の第4打席だ。先頭でフルカウントから直球を捉えて中前打。1死二塁から森下の中前適時打で3点目のホームを踏んだ。
「(打線全体で)今日はいっぱい塁に出たと思うけど、そこでの一本というところが(難しい)。その場面に出た選手がしっかり仕事をしてくれたので良かった」
3、5回はいずれも左前へ快打。今季通算150安打で2位・長岡に6本差を付ける独走状態だ。入団から6年間の通算安打も923安打として歴代1位の長嶋茂雄(巨人)に残り10試合で3本と、秒読み段階に入った。
「僕はそれ(中軸の一本で)で還ってくるのが仕事なので、その機会をできるだけ増やして残り試合も頑張っていきたい」。好調な中軸の存在も大きいが、背番号5の出塁がなければ得点は生まれない。(遠藤 礼)