シンガーソングライターのナオト・インティライミ(45)が17日(日本時間18日)、マーリンズの本拠ローンデポパークで行われるマーリンズ―ドジャース戦の試合前に「君が代」の国歌独唱を行った。
この日は日本文化を紹介する「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」と銘打たれた一戦として行われた。
「マイアミでラテンマーケット向けに活動している」と23年1月から本格的に日本とマイアミ2拠点で活動中のナオト。「逆に大谷翔平がマイアミの地に来てくれたというウェルカム感もありつつ。地球の裏側でこういった大事な試合に出られて光栄に思っています」と振り返った。
大谷翔平投手の48号は三塁側から見ていたと言い「規格外。打った瞬間のスタジアムの雰囲気。大谷選手のたたずまい。すべてが生でしか味わえない経験でした」と感激。
また、試合前には「君が代」とともにNaoto名義でリリースした世界デビュー曲となる「El Japones」(エルハポネス)も披露。日本では未発売だが、ミュージックビデオのYouTube再生回数は1400万回で、ほとんどのコメントがスペイン語。「これをきっかけにプロモーションしていけたら」と力を込めた。
さらに「ナオトが『君が代』を歌うとホームランを打つと。1個良いジンクスがつくれたかなと。(打たなかったら)もう二度と呼ばれなくなっちゃうから」と安ど。笑いを誘った。
01年に「なおと」としてメジャーデビューし、05年から「ナオト・インティライミ」としての活動をスタート。それに先駆けて世界一周の旅に出ていた04年に、同じマイアミで開催された「ラテン・ファンク・フェスティバル 2004」に日本人で初めて出演するなど、マイアミとの接点は深い。また「インティライミ」とはインカの言葉で「太陽の祭り」という意味で、南米、中米への旅などで関わりもある。