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90年W杯得点王・スキラッチ氏が死去 控えから6得点で大会MVP 95年Jリーグ得点ランク2位

スポニチアネックス 2024年9月18日 20時6分

 サッカーの90年W杯イタリア大会で得点王に輝き、磐田でも活躍した元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチ氏が18日、故郷パレルモの病院で結腸がんのため死去した。59歳だった。

 「トト」の愛称で知られたストライカーはユベントスでの活躍が認められてメンバーに滑り込んだ90年W杯で当初は控えも、オーストリアとの初戦に途中出場して決勝点。大会途中から先発に定着すると、7試合で6得点を挙げた。地元開催で3位に食い込む原動力になり、優勝した西ドイツのマテウスと準優勝したアルゼンチンのマラドーナを抑えて大会MVPに選ばれた。また、同年のバロンドール(当時欧州最優秀選手)の投票ではマテウスに次ぐ2位に入った。

 インテル・ミラノを経て94~97年には磐田に在籍。95年はJリーグ得点ランキングで2位に入る31点を挙げるなど通算78試合で56得点を記録して日本のファンにも親しまれた。

 AP通信などによれば、ユベントスは「我々はすぐにトトと恋に落ちた。彼の意欲、物語、情熱に。我々はイタリア全土が熱狂した90年のあの素晴らしい夏を迎える前に彼を知って興奮する幸運に恵まれた」とメッセージを発表。SNSでは元イタリア代表FWロベルト・バッジオ氏が「さようなら、親友よ」、メローニ首相が「我々に夢を見させ、国旗を振らせたあなたの感情に感謝しています」と追悼した。

 イタリア・サッカー連盟のグラビナ会長は今週中に同国で行われる試合では同氏に対する黙とうがささげられると発表。イタリア全土のスタジアムが伝説のストライカーを悼む場になりそうだ。

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