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十両・尊富士が初の不戦勝で再び単独首位に 青森の母校から応援団…取組見せられず「そう思うと悲しい」

スポニチアネックス 2024年9月18日 21時3分

 ◇大相撲秋場所11日目(2024年9月18日 東京・両国国技館)

 春場所で新入幕優勝を果たして以来3場所ぶりに初日から出場している西十両11枚目の元幕内・尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が10勝目を挙げた。

 対戦相手の島津海(28=放駒部屋)がこの日から休場。入門以来初めての不戦勝に「そういう日もあるんじゃないですか」と苦笑いしていた。取組前の支度部屋では終始リラックスした様子。初黒星の翌日は良い休養になったようだ。

 しかし、なんとも浮かない表情。この日は母校の青森・木造中の生徒たちが応援に訪れていたのだ。8月には伊勢ケ浜部屋の合宿で稽古場に訪れた母校。その時から「修学旅行で見に行くと聞いていた。それで(自分の)取組がなかったら残念じゃないですか」と思いやった。

 「島津海、本日より休場。従って、尊富士の不戦勝であります」と場内アナウンスされると、尊富士の取組を楽しみにしていた大勢のファンから「えーーっ!」と残念がる声が上がった。尊富士は「「僕はどうしようもないので…」としながらも「お客さんが寂しがっていたので、そう思うと悲しいです」と話した。

 尊富士は不戦勝で十両首位の1敗を守る10勝目。首位で並んでいた東十両筆頭の千代翔馬(33=九重部屋)が英乃海(35=木瀬部屋)に敗れたため、再び単独トップとなった。

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