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2年ぶり3人の「アリス」完全復活!谷村さんの歌と映像をシンクロさせる特別演出 堀内は涙の叫び

スポニチアネックス 2024年9月18日 21時21分

 アリスが18日、日本武道館(東京都千代田区)で、昨年10月に74歳で亡くなった谷村新司さんの追悼公演「ALICE FOREVER~アリガトウ~」を開催した。ボーカル&ギターの堀内孝雄(74)とドラムの矢沢透(75)の2人と、谷村さんの歌と映像をシンクロさせる特別演出を実施。約2年ぶりとなる“3人のアリス”の再現でファンを喜ばせた。

 「僕らの永遠のリーダーです!谷村新司!」。堀内が叫ぶと、スクリーンに谷村さんが映し出された。“3人のアリス”が実現するのは2022年11月以来。谷村さんから「ボーカル&ギター堀内孝雄!」と紹介された堀内は「なんでお前は逝ったんだ」と涙を拭い「どうかみんな助けてくれー!」と言葉を振り絞った。

 生前の谷村さんの立ち位置は客席から見て右側。そこに常にスポットライトが当てられ、愛用していた5本のギターが並んだ。日本武道館は、1978年に日本人アーティストとして初の3日間公演を行うなど、何度も立った思い出の場所。観客は在りし日の谷村さんに思いをはせながら、代表曲「チャンピオン」など21曲、約2時間のステージに酔いしれた。

 来月8日には一周忌を迎える。開演前に取材に応じた2人は「見ててよ、チンペイ(谷村さんの愛称)」と力を込めながらも「寂しさがいっぱい。谷村ロスです」と胸中を明かした。堀内は「歌うたびに彼を思い出しちゃう。これは永遠に続くのかな」と語り、矢沢は「一生懸命前を向いて、コンサートに向けて技を磨いてきた。谷村はいないけど、今日一番良いものを見せたい」と前を向いた。

 追悼公演は10月に大阪城ホールでも行われる。矢沢は「本当の悲しさは大阪城ホールが終わってからくるのかな」とポツリ。その後のアリスとしての活動は決まっておらず、堀内は「アリスのひとまずの区切りです」と寂しそうに話した。

 アンコールでは、「GOING HOME」は会場総立ちで歌い上げ、天国のチンペイさんに思いをはせた。

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