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北星学園大付・石田がプロ志望届提出 最速149キロ右腕の目標はロッテ・佐々木朗希

スポニチアネックス 2024年9月20日 6時1分

 最速149キロを誇る北星学園大付(北海道)の石田充冴投手(3年)が19日、プロ志望届を提出した。1メートル91、87キロの恵まれた体格で将来性十分の大型右腕は進学も視野に熟考したが、周囲と話し合いプロ入りを目指す決断を下した。日本ハムなど複数球団が注目する右腕はトレーニングを積みながら、10月24日のドラフト会議を待つ。

 進む道を決めた右腕には、晴れ晴れとした表情があった。「自分の目標とする舞台に踏み出す第一歩。周りの人がたくさん尽くしてくれたことで今の自分がある。その心を忘れずに日々練習していく」。この日を迎え、思いを新たにした。

 春季大会前にすでにプロ7球団が視察。春夏と大会を通じ日本ハムをはじめ複数球団がネット裏から見つめた右腕は悩んで、結論を出した。最後の夏は大会直前の左足捻挫で札幌支部予選敗退。自信が揺らぎ、大学進学に傾きかけた。心を決めたのは、沼山健吾監督(41)との1時間半の話し合いだ。「行ってからの自分次第だ」。監督の言葉に背中を押された。悩んだ時期には、自分なりに多くの選手を調べていた。「日本ハムの福島蓮選手はタイプが似ていると思った。育成で入って3年目で出てきた。その実績を見て、頑張ればと思った」と振り返る。

 目標はロッテの佐々木朗希。「どこでも三振が取れて相手を圧倒できる投手になりたい。一歩ずつ近づけるように」と夢を描く。球速へのこだわりよりも、求めるのは投手としての総合力。「(体重)100キロで動ける体になりたい」と体づくりに余念がない。

 名前の由来は「北斗の拳」に登場する「ジュウザ」から。米メジャー傘下マイナーリーグでプレー経験を持つ父・威仁さん(50)が名付けてくれた。「楽しみです」。悩んで決めた道が開けると信じている。(竹内 敦子)

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