◇パ・リーグ ソフトバンク4ー0オリックス(2024年9月20日 みずほペイペイD)
これぞエースだ。2連敗中で託された本拠地マウンドで8回2安打無失点。ソフトバンク・有原がV奪還への勢いを加速させた。
「状態としては良くないかなと思っていたが、拓也(甲斐)がいろんな球を使ってくれた」
課題の立ち上がりを乗り越えると波に乗った。初回1死一、三塁で西川、2死二、三塁で紅林を連続三振に斬った。以降は5回を除く6イニングで完全投球を見せた。7回からは決め球を工夫し「スライダーはうまく使えた」と納得していた。日本ハム・伊藤に並ぶハーラートップの13勝目。ただ、個人記録は二の次で「次、投げる時も優勝を意識する」と頼もしかった。
日本ハム時代の後輩の活躍から刺激を受けている。ドジャースの大谷が「50本塁打、50盗塁」などの快挙を達成。「本当に半端ない選手だったんで。向こうで大活躍。ただただ凄いです」と称賛したが、嫌なムードを振り払ったエースも十分に凄かった。