◇ナ・リーグ ドジャース6ー4ロッキーズ(2024年9月20日 ロサンゼルス)
会心の52号本塁打に続き、ドジャースの大谷翔平投手(30)が“大仕事”を行った。3-3の6回無死、テオスカー・ヘルナンデス外野手(31)が勝ち越しの30号ソロ本塁打を放つと、おもむろにベンチ前へ。両手いっぱいにヒマワリの種を準備して、T・ヘルナンデスにシャワーを浴びせかける“セレブレーション”を行った。
T・ヘルナンデスはブルージェイズ在籍時の21年に記録した32本塁打のキャリアハイにあと2本と迫った。満面の笑顔を見せる大谷に、こちらも満面の笑顔を返し、頭をなでて喜びを表した。
まさに息のピッタリ合ったコンビだ。大谷はこの日「1番・DH」で先発出場し、第3打席で2戦連発とする52号逆転2ランを記録。大リーグ史上初の50本塁打&50盗塁達成から一夜明けても、まったく落とすことのないペース。さらにチームメートへの祝福も手を抜くことはなかった。
大谷とT・ヘルナンデスの「アベック弾」は8月28日(日本時間29日)のオリオールズ戦以来、今季11度目。球団の1シーズン最多アベック弾は1953年のデューク・スナイダー&ギル・ホッジスの14度。残り試合が少ないとはいえ、こちらの記録更新にも期待がかかる。
試合後、取材に応じたT・ヘルナンデスは、優勝マジックを5に減らしたチームについて「不満はなく、とても楽しい。このチームから多くのことを学び、ここにいられることに興奮している。地区優勝を目指し、今日は本拠地でやっているので、素晴らしい。シーズンの終わりに、やりすぎないようにしている。それが、これまでのシーズンを通して私にとってうまくいっていること。同じことを続け、物事を助けるために必要なことをやろうとしている。それが私にとって今、重要なこと」と笑顔を見せた。
この日が大谷と11度目のアベック弾。何か取り決めがあるのかと聞かれると「特にそうではないけど、彼と同じチームでいられるのは素晴らしいこと。特に彼が今年やってきたことを考えると」とうれしそうに話した。
マリナーズに所属した昨季は、160試合に出場して打率.258、26本塁打、93打点だった。「昨年はシーズンの初めに調子が悪かった時期が多々ありました。私の目標は健康を維持し、チームを助けるためにやらなければならない小さなことをやること。これまでと大きな違いはない。今年はより健康で、全てが順調に進んでいる」と献身的な姿勢を示した。