サッカーの1990年W杯イタリア大会得点王で、18日に結腸がんのため59歳で亡くなった元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチさんの葬儀が20日、故郷パレルモで行われた。複数の地元メディアが報じた。
同大会で6得点を挙げて3位に食い込んだイタリアを支え、大会MVPにも選ばれたストライカー。「トト」の愛称でも知られた地元出身のスター選手を慕う住民ら数千人が参列し、棺はイタリア代表のユニホームやかつて所属したユベントス、インテル・ミラノなどのマフラーで覆われた。
同大会でイタリアの主将を務め、インテル・ミラノでもチームメートだったベルゴミ氏は故人の人柄に触れ「今の若い人はすぐに結果を求めるが、それにはハードワークが必要。この点でトトはお手本だった」と指摘。「彼はみんなの英雄。我々に夢を与えてくれた」と別れを惜しんだ。