Infoseek 楽天

ロ軍捕手 53盗塁の大谷翔平と人類最速男を対比「翔平も同じ。5歩で二塁にたどり着くように感じられる」

スポニチアネックス 2024年9月22日 14時41分

 ◇ナ・リーグ ドジャース3-6ロッキーズ(2024年9月20日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、本拠でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、3打数1安打1盗塁だった。ナ・リーグ西地区首位のチームも接戦を落として連勝が3でストップ。2位パドレスが勝利したため3ゲーム差に迫られ、点灯していた優勝マジック5が消滅した。パドレスとは24日(同25日)から本拠で直接対決3連戦を行う。

 ロッキーズは初回、2回で3得点。4回に追いつかれたが、5回にマクマーンがソロ、9回にブラックマンが2ランを放って突き放した。大谷には9回先頭で中前打を許し、そこから2死満塁のピンチを招いたが、しのぎきった捕手のスターリングズは、大谷に効果的な働きをさせなかったことを評価。1安打に2四死球で出塁こそ許したが「彼は正面に打ってくれた。球種を混ぜ合わせ、バランスを崩させるようにした。彼はもちろんいい選手で、素晴らしい打者だ。ストライクゾーンのコントロールがうまく、あれほどアグレッシブで、それでいて(ボール球を)追いかけない打者への投球は難しい。重要な場面では彼にやられないように努めた。少なくとも本塁打は許さなかったから、投手たちはいい仕事をしてくれた。(投手が)若くても、ベテランでも、怖がりながら投げるわけにはいかない。翔平、ムーキー、フレディといった選手たちには、自身の仕事遂行に集中せねばならない。最初の3人はすごい打者たちだから。うちの投手たちはいい仕事をしてくれたと思う。特に翔平は絶好調だったから、今夜は彼にやられたくなかった」と振り返った。

 また、バッテリーの警戒をかいくぐって9回に53盗塁目を決めた大谷の走力について「凄いスピードを持ち、スタートもうまい。大きなリードを取るうまさは過小評価されていると思う。けん制に刺されたりすることもない。あれだけ大きなリードを取り、帰塁もうまい選手と競うのは難しい。その点は彼の盗塁(の能力)を語る上で過小評価されている。世代に1人の選手だ。このリーグのみんなが畏敬の念を抱いている。全てをこなす選手だ」と絶賛。

 また、大きなリードのあと、巨漢を横たえるように帰塁することについても「それも(能力の)一部だ。ウサイン・ボルトを何度も見てきたが、彼は大きく長いストライドで走る。翔平も同じだ。大きなリードを取り、5歩で二塁にたどり着くように感じられる。彼が凄い部分の中の1つだ」と100メートルで2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオと五輪3連覇を果たした“人類最速の男”とも称されるボルトを例に出して対比した。

 また、大谷を初回三ゴロに打ち取った先発クワントリルは、この日の大谷との対戦について「凄い打者だ。1番打者で、プロテクションにも恵まれているからユニークな挑戦になる。私はこのリーグの他の誰よりも大谷と対戦してきたんじゃないかと思う。なかなか彼のいる地区から逃れられないように感じられる(笑い)。彼がエンゼルスにいるときもクリーブランドで何度も対戦した。望むよりも頻繁に対戦することになっているけど、今日はいい投球ができた。球速を上げ、下げして臨んだ。最近の彼は絶好調だったが、だいたいうまく投げられた。いい日だった」と振り返った。

この記事の関連ニュース