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宝塚・星組トップ娘役、舞空瞳が本拠地に別れ 「記憶にございません!…」宝塚大劇場で千秋楽

スポニチアネックス 2024年9月22日 17時53分

 宝塚歌劇団星組公演「記憶にございません!/Tiara Azul」が22日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え約5年、トップ娘役を務めた舞空瞳(まいそら・ひとみ)が本拠地に別れを告げた。

 本公演終了後、約20分のサヨナラショーを行い「ロミオとジュリエット」から「いつか UN JOUR」をトップスター礼真琴(れい・まこと)とのデュエットで、「王家に捧ぐ歌」から「エジプトは強い」などを披露。

 最後の大階段を紋付きと緑のはかまで下り5年間、トップとしてコンビを組んできた礼と同期生である天飛華音(あまと・かのん)から花束を受けた舞空は目に涙をいっぱいためながらあいさつ。「舞台で幸せな気持ちを感じるのとは裏腹に、自分の未熟さゆえに不安におしつぶされそうになったり、自分の心の弱さ、もろさを感じさせられました。けれど、どんな時も尊敬する礼さんが絶対に手を離さずにここまで導き続けてくださいました」などと感謝し「東京公演の最後の日まで、かけがえのない皆さまとの時間を大切に“記憶に残して”さらにさらに娘役として精進していきたいと思います」と、退団公演のタイトルにかけ言葉を結んだ。

 カーテンコールでは「朝から今この瞬間にいたるまで、愛を感じすぎて突き刺さっています。痛いぐらい。皆さんと一緒に過ごしたことがかけがえのない宝物になりました」と感激。送る側となった礼は「はかまを着て階段を下りた大切な仲間たち。舞空瞳のサヨナラショーで何倍にも輝きを増した仲間たちとともに作品を作り上げていくありがたみを感じながら、東京公演も駆け抜けて参りたい」と力強く誓った。

 舞空は2016年、第102期生として首席入団。当初から卓越したダンス力と愛くるしいルックスで注目を集め花組から19年に星組に組替え。同年10月、トップに就任した礼の相手役としてトップ娘役に。首席コンビとしても揺るぎない実力と人気を誇った。星組は舞空の退団後、歌劇団は「固定的なトップ娘役は当面の間設けず、公演ごとに柔軟な配役を行う」とし、礼の相手役として特定のトップ娘役は置かないとしている。

 舞空は10月19日、東京宝塚劇場で開幕する同公演をへて12月1日、退団する。

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