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ドジャース優勝マジック消滅…大谷 今季53盗塁目でイチローの記録にあと3も

スポニチアネックス 2024年9月23日 1時31分

 ◇ナ・リーグ ドジャース3―6ロッキーズ(2024年9月21日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、ロッキーズ戦の9回に中前打を放ち、今季53盗塁目の二盗を決めた。30回連続成功となったが、3―6で敗れ、優勝マジックは消滅。チームは依然として地区首位を走るが、2位パドレスに3ゲーム差に迫られた。パ軍との本拠地での直接対決3連戦を前に、22日(同23日午前5時10分開始)のロ軍戦は山本由伸投手(26)が先発する。

 先頭打者の大谷は諦めていなかった。3―6の9回。右腕ハルバーセンの初球を中前へはじき返した。1死後には今季53盗塁目の二盗に成功。反撃及ばず敗れたが、最後まで勝利への執念を見せた。

 今季3度目の4試合連続盗塁で、「52―53(52本塁打、53盗塁)」となった。成功率は93%に上昇し、01年にイチロー(マリナーズ)が記録した日本選手シーズン最多の56盗塁まであと3。パイレーツ時代の21年にゴールドグラブ賞に輝いた相手捕手スターリングズは「(陸上男子100メートルの世界記録保持者の)ウサイン・ボルトと同じで大きく、長いストライドで走る。5歩で二塁にたどり着くように感じられる」と最大級の賛辞で称えた。

 ヒリヒリする最終盤を迎えた。残り7試合。2位パドレスが勝ったため、ゲーム差は3に縮まった。24日(日本時間25日)からパ軍3連戦を控えるが、今季は直接対決で3勝7敗とすでに負け越しが決定。同率ならパ軍が上回るため、前日の時点で5だった優勝マジックは消滅した。デーブ・ロバーツ監督は「(ゲーム差は)気にしているが、今の焦点は明日の試合に勝つこと。これは絶対に必要」と自らに言い聞かせるように語った。

 大谷の特製Tシャツの来場者への配布日で、本拠地には5万2267人の大観衆が詰めかけた。勝利を届けることはできなかったが、指揮官が「焦点」とする22日(同23日)のロッキーズ戦の先発は復帰3戦目となる山本。勝てばマジックが復活する可能性もあり、絶対に負けられない。(柳原 直之)

 ≪日本選手最多得点もあと1≫大谷は1得点で今季126得点とし、01年のイチロー(マリナーズ)が記録した日本選手最多127得点にあと1。日本生まれの選手の連続試合盗塁の最多はデーブ・ロバーツ(パドレス)が06年に記録した5試合で、4試合連続の大谷はあと1に迫った。残り7試合でリーグトップ52本塁打、同2位53盗塁。両部門を2位以内でシーズン終了なら、1909年のタイ・カッブ(タイガース)以来、115年ぶり3人目。

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