社会人野球の第49回日本選手権北海道地区予選最終日は23日、札幌市の大和ハウスプレミストドームで行われた。日本製鉄室蘭シャークスが延長10回タイブレークの末に北海道ガスを2―1で退け、4チーム総当たりのリーグ戦は両チームとJR北海道硬式野球クラブが2勝1敗で並び、3チームによる優勝決定戦が決まった。
日本製鉄室蘭シャークスは無死一、二塁から始まるタイブレークに突入した延長10回、1死二、三塁で青木健太二塁手（28）の中犠飛で勝ち越し。7年目左腕の岩崎巧（29）がその裏を無失点に抑え、10回139球で6安打完投した。
また、この日の第1試合ではJR北海道硬式野球クラブが航空自衛隊千歳を1―0で退けた。
3チームによる優勝決定戦は28日から室蘭市の日本製鉄室蘭球場で行われ、いずれかのチームが2勝すると代表権を獲得する。緩急と制球力が冴えた岩崎は「（優勝の）可能性を残すには勝つしかなかった。マウンドでぶっ倒れてもいいと思った」と充実感をにじませた。