パリ五輪女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花(26=JAL)が、22日深夜放送のTBS系「S☆1」(日曜深夜0・00)にゲスト出演し、特注の椅子について解説した。
北口が愛用している椅子は、座面が18度、前傾している特注のもの。21年東京五輪前から、チーム北口のトレーナーや大学教授によって開発されたという。今月16日の帰国会見でも座っていた。
北口は「骨盤が後傾すると、体というか、おなかがメインですけど固くなっちゃう感じがして。おなかが伸びているのが、投げる時の姿勢に関わるので、骨盤が前傾のまま座っていられるように、自分の高さと角度で(座っている)」と、メリットを解説。「できるだけ無駄をなくして、できるだけ無駄な力を使わないようにして投げるのが一番だと思っているので。もともとの人間の位置というのを大事にして生活しています」とも話した。
こうした椅子を使う選手は、海外でも「あまりいないかもしれない」といい、「自分も競技するフィールドには持って行けてなくて。遠征先には持って行ってます」と明かした。
姿勢の改善に大きな役割を果たすだけに、シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんは「子供たちのことを考えると、こういう椅子は売られるかもしれませんね」と予測。石井大裕アナウンサーも「我々もスタジオ、替えた方がいいかもしれないですね」と笑わせていた。