◇パ・リーグ ソフトバンク9―4オリックス(2024年9月23日 京セラD)
自宅に保護猫8匹を飼っているソフトバンク・小久保監督が、激務を癒やしてくれた“仲間”たちの写真を本紙に提供した。40年以上に及ぶ“愛猫家”の原点なども語った。
小久保監督には福岡市内の自宅に癒やしの存在が8匹もいる。同じく猫を愛する妻とともにかわいがる日々だ。
8匹は、それぞれ性格も違う。「全員(紹介)じゃなくていいやろ。ボンとチビやね」と2匹を紹介。常に指揮官から離れたくないのがチビちゃんなのだが、少しクールなタイプ。実はカメラ目線の写真もあったがチビの個性を尊重。あえて横向きのショットをセレクトした。指揮官の笑顔の裏には親心と思いやりが隠されている。
少年時代から、そばにいつも猫がいた。和歌山市内の自宅で初めて飼った“初代”の名前は「ミューちゃん」。当時、アイドル歌手として絶頂だった小泉今日子の19枚目シングル「夜明けのMEW(ミュー)」から名付けられた、ペルシャ種だった。
「15年くらい生きたよ。その前にも、家の近くには野良猫がいっぱいおってさ。“猫、譲渡します”との告知が新聞に載っていて。家猫として飼ったのがミュー」。砂山小、西和中、星林での猛練習後は愛猫に癒やされた。「大学卒業してもおったかな。大学のときは離れ離れやったけどね」と懐かしんだ。
“愛猫家”のオーラがにじみ出ているのか、昨年11月に福岡県内で行われた球団納会ゴルフでは現地に棲む猫が、いきなり指揮官の足元にごろん。プライベートでも猫思いで、6月の交流戦後に2日間のオフがあったが夫婦の湯布院旅行で1泊後、昼には福岡に戻った。「猫がおるから家を長く空けられへん」とご主人さまは優しい。
「別にスタイルとかはない。今もずっと好きなだけなんよ」。猫の話題となると、表情はかなり柔和になる。 (井上 満夫)