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「虎に翼」ナイフまで!寅子VS美雪“緊迫8分”ネット戦慄「朝から背筋が…」美佐江と同じ根源的な問い

スポニチアネックス 2024年9月24日 8時18分

 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は24日、第127話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となった。

 第127話は1972年(昭和47年)5月、最高裁大法廷。山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)が弁論を終えた頃、並木美雪(片岡凜)が再び東京家裁に送致された。件名は「窃盗教唆事件」「売春防止法違反事件」。新潟時代、森口美佐江(片岡凜)と同様の事件――。佐田寅子(伊藤沙莉)は約20年前の後悔と向き合う…という展開。

 美雪「調査なんて要りません。ぜーんぶ、私がやりました。正直に答えたご褒美に、質問してもいいですか」「先生はどうしてだと思います?どうして人を殺しちゃいけないのか」「もしかして、母も同じ質問を。(喜び、安堵の表情を浮かべ)そうなんだ。お母さんも同じことを」

 寅子「奪われた命は元に戻せない。死んだ相手とは、言葉を交わすことも、触れ合うことも、何かを共有することも永久にできない。だから人は、生きることに尊さを感じて、人を殺してはいけないと本能で理解している。それが、長い間考えてきた、私なりの答え。理由が分からないからやっていいじゃなくて、分からないからこそやらない。奪う側にならない努力をすべきと思う」

 美雪「(笑い声を上げ)そんな乱暴な答えで、母は納得しますかね」

 寅子「美雪さん、私は今、あなたの質問に答えています。お母さんの話はしていません。私の話を聞いて、あなたはどう思った」

 美雪はナイフを取り出した。

 音羽綾子(円井わん)「馬鹿な真似はやめなさい」

 美雪「(対面の席から立ち上がり、寅子に近づき)母の手帳をご覧になったんでしょう。母も娘も、他の子たちとは違う。異質で特別で、手に負えない。救うに値しない存在だと」

 寅子「逆」「全く逆!あなたもお母さんも、確かに特別。でもそれはすべての子どもたちに言えること。あなたたちは異質でも、手に負えない子でもない。手帳を読んで気づいた。私は、あなたのお母さんを、美佐江さんを恐ろしい存在と勝手に思ってしまった。そのことが過ちだった。美佐江さんは、とても頭は良かったけれど、どこにでもいる女の子だったと思う」

 美雪「どこにでもいる女の子が人を支配して操ろうなんて思いますか」

 寅子「でももう真実は分からない。なぜなら私たちは、美佐江さんを永遠に失ってしまったから。私は美佐江さんに対して、すべてを間違えた。もっと話をすべきだった。彼女が分からないなら、黙って寄り添うべきだった。1人の大人として、そうすべきだった。ごめんなさい」

 音羽「そんなの、綺麗事が過ぎます。そこまで佐田判事が背負うことじゃない」

 寅子「そう。あの時、私は、そう思って線を引いた。それが巡り巡って今、あなたが目の前にいる。(立ち上がり)だからね、美雪さん、私もうこんなことを繰り返したくない。あなたのことはあきらめたくないの。あなたはお母さんを真似しなくていい。手帳に残された言葉の意味や、お母さんをかばう理由を見出そうとして傷を負わなくていい。お母さんのこと嫌いでも好きでもいい。親に囚われ、縛られ続ける必要はないの。どんなあなたでいたいか、考えて、教えてほしいの」

 美雪「つまらない。そんなの、つまらない。そんなの、ありきたり。そんな私じゃダメ…」

 寅子「どんなあなたでも私は何だっていい!どんなあなたでも、どんなありきたりな話でも聞くわ。だから、話しましょう。何度でも」

 美雪は涙。ナイフを床に叩きつけ、部屋を後にした。寅子は体の力が抜け、イスに腰を下ろした。

 美雪は試験観察。民間の施設で生活を送ることになった。

 “寅子VS美雪”の一連のシーンは約8分。SNS上には「美佐江と同じ質問。朝から背筋が凍る」「お母さんと思考回路が同一すぎて怖い」「ギャー!ナイフを出してきたわよ」「当時は持ち物検査も緩かったのだろう」「美佐江はミサンガを破り、美雪はナイフを投げ捨てた」「ナイフを向けられて、以前襲われたことを思い出したはず。内心は恐ろしかったはずなのに、寅子は美雪のために踏ん張ったんだね。面談が終わってよろけるところに歳を感じたよ。流石、伊藤沙莉さん」などの声が続出。視聴者を恐怖に陥れた。

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