ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)の連載「教えて、ロバーツ監督」の第6回のテーマは、大谷が野球界全体にもたらしたもの。本塁打ボールの争奪戦には、野球に興味のない女子大生まで参加した。「50―50」達成後に「メジャーリーグの勝利」と語ったその真意を語った。 (聞き手・柳原 直之)
――17日のマーリンズ戦で大谷の48号本塁打ボールをゲットした女子大生ジェナ・バンダービーゼンさん(19)は野球に関心がなく、大谷のことしか知らなかった。
「この女性が翔平の本塁打ボールをゲットしたことは、翔平がメジャーリーグのために何をしているかを示す素晴らしい例だ。翔平の試合を見に来るのに、必ずしも日本人である必要はなく、野球ファンである必要もなく、スポーツが好きである必要もない。翔平がもたらしたものは、我々全員にとってエキサイティングなもの」
――大谷が「50―50」を達成した日にロバーツ監督は「これはメジャーリーグの勝利だ」と語ったが、その真意は?
「19日は世界中の誰もがドジャース―マーリンズ戦を見て、翔平が史上初の偉業を達成することに期待していた。我々の試合を観戦する人が増えれば増えるほど、我々全員にとってメリットになる」
――日米で野球の人気低下や競技人口低下が危惧されている。
「私はそうは思わない。翔平がドジャースに来たことで、SNSの効果もあり、野球の人気は上がり始め、観客動員数も増え始めている。選手のプレーもレベルが高くなっている。今年は史上最も観戦されるポストシーズンになるだろう」
――大谷の影響で投打二刀流を志す選手も増えた。
「その通り。それは野球界全体にとって間違いなく素晴らしいことだ」