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WBC世界バンタム級王者・中谷潤人 50―50大谷に「日本人としても誇りに思う」 尚弥との対戦には…

スポニチアネックス 2024年9月25日 13時33分

 プロボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が24日(日本時間25日)、米ロサンゼルス中心部リトルトーキョーの「LA Boxing Gym」のオープンを記念したイベントに参加。WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(25=米国、帝拳)らとともに行った練習を公開した。

 10月14日に東京・有明アリーナで同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)と2度目の防衛戦を予定している中谷は、8月22日から恒例の米ロサンゼルス合宿を開始。この日は、左構えのジェシー・マンダパット(米国/9勝5KO1敗1分け)相手に6ラウンドのスパーリングを行い、シャドーボクシングなどで汗を流した。

 練習後には、集まったファンのサインや写真撮影などに対応し、日米メディアに対応した。(インタビュー・杉浦大介通信員)

 ――このキャンプをどう振り帰るか。

 「この1カ月くらいは凄くいいトレーニングができました。スパーリングも150ラウンドくらいできたので、いいコンディションがつくれました」

 ――今回の防衛戦でチャレンジになるのは。

 「やっぱり1位の選手なので、集中して戦わないとというのはありますけど、今までと変わらないトレーニングで、自分自身を高めるといったところに集中して頑張ってきました」

 ――バンタム級では2連続KOしているが。

 「パワーというよりスピードが上がっている感じがしているので、ノックアウトにつながっているのかなっていうのはすごく感じています」

 ――バンタム級に上げてからの方がスーパーフライ級時代より力強く感じるのか。

 「118の方が感じ的にはすごくいいですし、減量も凄く楽になったので、そこらへんは試合に影響しているのかなと思います」

 ――すぐにスーパーバンタム級に上げるのか。

 「(英語で)Maybe, I don’t know. この試合にしっかり勝って118ポンドで統一戦をしたいと思っているので、それが達成できれば上げてもいいかなっていう気持ちはあります」

 ――122ポンドに上げた後、トップランクは井上戦を計画しているとされている。

 「それはタイミングだと思っています。まずやるべきことをしっかりやっていって、そこに(井上戦に)つながっていけばいいかなという気持ちです」

 ――井上尚弥はまず弟と対戦すべきと言っているが。

 「もちろんその気でいますし、拓真選手とやりたいっていう気持ちをずっと前から言っているので、そこをしっかりやって、つながっていけばいいかなと思います」

 ――2025年に井上尚弥戦が実現するか。

 「(英語で)Maybe」

 ――上の階級にチャレンジし続ける理由は。

 「減量がキツくなっているので(笑)」

 ――ルディ・ヘルナンデストレーナーは130ポンドまでいけると言っているが。

 「130は何級ですか?スーパーフェザー級?視野には置いています」

 ――ルディ・ヘルナンデストレーナーから何を学んでいるのか。

 「ボクシングももちろんですけど、人間性的にもしっかり指導してくれる方なので、より規律正しく、トレーニングできているなと感じています」

 ――バンタム級統一と昇級、どっちが大事か。

 「今は統一戦を優先しています」

 ――井上はネリ戦でダウンを喫し、ドヘニー戦で最高の戦いではなかったが、今の井上をどう見ているか。

 「井上選手がしっかり勝っている。評価が高まり、求められているものが大きくなっているというのがある。しっかりハイパフォーマンスで勝っているので、そういったところは評価されるべきだと思います」

 ――井上戦は歴史的な一戦になると思うか。

 「そうなるように1つ1つ、勝っていかないとなと思っています」

 ――前戦は初回KO勝ち。今回も早く倒したいか、もっと長いラウンドで力を見せたいか。

 「まあそれは流れに任せて戦っていきたいなと思っています。早く終われば早く終わるほどダメージはないので、そっちの方がいいかな、と」

 ――すぐ倒しにいくのか。

 「いや、そこまでは別にこだわってはないですけど、長くなれば長くなる方の対応策を作っているので」

 ――ジェシー・ロドリゲスとの対戦は可能性があるか。

 「もちろん、階級近いですし、タイミングが合えば」

 ――ロドリゲスの印象は。

 「いろんなアングルを使って攻撃ができて、ディフェンスもできる選手なので、そういったところは優れている選手だと思います」

 ――今回の挑戦者は76戦をこなしてきたベテラン。

 「あまり気にしていないです」

 ――相手よりも自分の方が優れていると思うところは。

 「全体的に優れている、レベルが高いなっていうところを見せたい。それは試合で見てもらいたいと思います」

 ――カネロ対ベルランガの感想は。

 「その試合は見ていたんですけど、相手の選手の頑張りが光ったなっていう。相手の選手がいい動きをしていたな、頑張っていたなという印象です」

 ――パウンド・フォー・パウンドでもトップ10に入るようになっているが。

 「たくさん評価をもらって、ランキングも上げていきたいと思います」

 ――PFP1位は誰だと思うか。

 「(英語で)I don’t know. Maybe Inoue. And Crawford」

 ――親友のオラスクアガが王者になり、今でも一緒に練習している。

 「すごく幸せなこと。一緒に試合をして、たくさんの人を喜ばせるというところに喜びはすごい感じています」

 ――ボクシング以外で好きなことは。

 「ショッピングも行きますけど、ビーチに行って、ビーチバレーをするのが好きです」

 ――ファンへのメッセージ。

 「いつも応援ありがとうございます。10月14日、いい試合するんでぜひ見てください」

 ――LAキャンプをどう振り返るか。

 「たくさんスパーもできて、動ける身体もつくれたので、そこらへんはすごく良かったなっていうのと、日本に帰って、時差ぼけとかも治さないといけないですし、疲労も抜かないとダメなんで、そういうところに集中していきたいです」

 ――鍵になるサウスポー対策の準備は。

 「タイミングとか角度とか、少し調節しなきゃいけない場面は多くなったと感じているんで、そこらへんはスパーリングで結構出してきている。そこを試合で発揮できればなというところです。そこがわかってきたんで、いい感じに仕上げられました」

 ――ESPN+で全米中継。アピールしたいところは。

 「統一戦というのをより期待してもらえるような、前戦もそうですけど、今回もより(その期待度を)高められるような試合をしていきたいなというふうに思っています」

 ――井上拓真と連日の試合。よりいい試合をしたいという思いは。

 「そうですね、もちろんそういう気持ちはありますけど、対相手なんで、まずはそこに一生懸命に取り組みたいという気持ちが強いです。結果としていいパフォーマンスができれば、自ずとそうなてくると思うので、あまり気にせず、しっかり相手に対して発揮していきたいです」

 ――MLBのドジャース対カブス戦を観にきて。

 「試合前に鈴木誠也選手と会わせてもらって、ボクシングが好きというふうに聞いていて、またボクシングを一緒にやりたいという話もさせてもらったんで、そういった話をさせてもらった人がすごく活躍されていたんで、よりファンになりました。日本人選手がたくさん出ていたんで、たくさん刺激をもらいました」

 ――鈴木選手とはあの日が初対面。

 「はい、あの日が初対面です。スケジュール的なことは話していないですけど」

 ――大谷は50-50。どう見ているか。

 「たくさん刺激をもらいます。それしかないです(笑)」

 ――どういう練習をしているのか、とか考えることは。

 「すごくストイックという話はお聞きしているんで、どのスポーツもそうですけど、自分を律さないと上がっていけないものだろうなと思っているので、そういう話をきいて、よりリスペクトの気持ちは強くなります」

 ――アメリカでも大きな話題になっている。

 「ロサンゼルスで日本人と言ったら大谷さんっていう声はすごく聞こえるので、そういったところで刺激はもらえますし、日本人としても誇りに思うという気持ちはあります」

 ――野球は好きか。

 「好きになりました。行ったことなかったんで、日本でも行ったことなくて。こっちでしか。ドジャースしか見たことないんで。5回くらい行きました」

 ――小さい頃にキャッチボールは。

 「身体を動かすことは好きだったんで、サッカー、野球もしました」

 ――5試合はすべて大谷が来てから。

 「そうです(笑)」

 ――歓声はすごく。

 「バッターボックスに立つだけでわーっとなる。やっぱりすごいなと感じました」

 ――米メディア間では井上対中谷はドジャースタジアムという声も。

 「ロサンゼルスで試合したいんで。(ドジャースタジアムは)5万人くらい入るんですか?」

 ――シカゴも行きたいか。

 「もちろんです。行きたいなっていう気持ちは強くなりました」

 ――上原さんと会ったことは。

 「上原さんとはまだ会ったことがないです」

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