バレーボール男子イタリア1部リーグのペルージャに所属する日本代表の石川祐希（28）が25日にオンライン会見を行い、29日のリーグ開幕に向けて決意を表明した。
今季ミラノから移籍した石川はペルージャで最初の公式戦となった先週のイタリアスーパー杯で早速主力として活躍。決勝ではチーム最多20得点を挙げて3連覇に貢献した。
「イタリアでの初タイトルだし、うれしい。勝つためにペルージャ移籍を決断した。そういう意味で良いスタートが切れた」と振り返り「今季はスーパー杯、リーグ戦、イタリア杯、欧州チャンピオンズリーグがある。どの大会も優勝がチームの目標。自分も活躍してタイトルを獲りたい」と全タイトル獲得を24～25年シーズンの目標に掲げた。
パリ五輪では金メダルを目指しながら準々決勝でイタリアにフルセット負け。4度もマッチポイントを握りながら勝ち切れなかった。石川は「1点が取れなかった。大事な場面でいつものプレーを発揮することが大事だと改めて感じた」と反省。「常にこの1点に全てがかかっているというマインドを持ち続けなければいけない」と今後の教訓としていくことも付け加えた。
そして「五輪で悔しい思いをしたので、次の五輪では結果が出せるよう準備したい」と4年後の再挑戦を明言し「ロサンゼルス五輪だけでなく、世界選手権、ネーションズリーグでもメダルが目標になる」と全ての世界大会で表彰台を目指す考えを口にした。
ペルージャは昨季スーパー杯、リーグ戦、イタリア杯、世界クラブ選手権を制し4冠を達成したイタリア屈指の強豪クラブ。イタリア代表セッターのジャンネリら世界各国の代表選手が揃い、石川も出場機会を約束されているわけではない。
「練習だけでレベルアップしていく感覚がある。世界最高のクラブでどれだけ自分を磨けるかが重要」と新天地で個人のスキルアップに取り組む姿勢を鮮明にした。