Infoseek 楽天

阪神・岡田監督 逆転Vへ「チャンスある」残り5戦チーム打撃を徹底 主軸にも代打のバント要員送る

スポニチアネックス 2024年9月26日 5時17分

 阪神・岡田彰布監督(66)が25日、チーム打撃を徹底し、残り5試合を戦うように求めた。0―1で敗れた23日の巨人戦の6回無死二塁で進塁打を打てずに中飛に倒れた佐藤輝明内野手(25)を引き合いに出し、今後は主軸にも代打でバント要員を送る考えを強調。27日の広島戦(マツダ)に備えて甲子園で練習し、逆転連覇へ強気の姿勢を崩さなかった。ナイターで巨人が敗れ、1・5ゲーム差へ縮まった。

 好き勝手に打つ時期は終わった。甲子園の一塁側ベンチに腰を下ろした岡田監督が改めて訴えた。

 「状況のバッティングや。それができるかできないかで、点が入るか入らへんかっていうことやんか。ヒットを打ちに打席に入ることも必要やけど、状況に応じたバッティングもあるやんか。この時期に来て、簡単にヒットを打てるボールなんか来るかっていうの。1人でもそんなんおったらあかんわ」

 サングラス越しに発する言葉は徐々に熱を帯び、0―1の惜敗だった23日の巨人との最後の直接対決へと話が及んだ。「完璧に失敗したよ。進塁打のサインを出したら良かった」。悔やんだのは6回無死二塁で佐藤輝が中飛に倒れた場面だ。仮に走者を進めていたら、代打・前川の中飛で先制していた。逆に好機を逃した直後の7回に決勝点を奪われた。

 「状況判断で、アウトになっても、ええやんか。フライアウトとセカンドゴロの違いっていうのは、小学生でもわかるやんか」

 佐藤輝と同期のDeNA・牧の姿勢を好例に挙げたのは自覚を促すためか。「無死二塁なら自分で二ゴロを打ってるよ。何回も見たよ。ベンチでみんなから握手を求められてたよ」。クライマックスシリーズを含め、この先も投手の厳しい攻めが続くのは明白。展開次第では佐藤輝に下げて「バント要員を行かせるよ。熊谷か誰かを(代打で)行かせて、1死三塁をつくるよ」と厳格な姿勢を示した。他にも中野が進塁打を打てなかった今季のミスも掘り起こし、自己犠牲でつなぐ重要性を訴えた。

 報道陣に対応した約20分の熱弁。大半をチーム打撃に費やしたのは、残り5試合で逆転の望みを捨てていないからだ。「まだチャンスがあるわけやからさ」。次の27日の広島戦までに巨人はDeNAともう1試合。結果次第では状況が再び混沌(こんとん)とする。「2日間、野球を見よ。だって、それしかあれへんもん。見るしかあれへんもん。(DeNAを)応援はするけど。応援はせなあかんな」。期待通り敗れた巨人は優勝マジック4で足踏みし、1・5差へ再び接近。阪神が全勝し、巨人が2敗なら奇跡が起きる。(倉世古 洋平)

 【阪神の最短自力V復活は27日】○…阪神の自力優勝復活は最短で27日。条件は、巨人が26日からDeNA戦と中日戦に連敗し、阪神が27日の広島戦に勝つか引き分けること。

この記事の関連ニュース