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錦織が元世界3位のチリッチを撃破「年齢重ねても頑張ってる相手とやることは意味がある」

スポニチアネックス 2024年9月26日 23時12分

 ◇男子テニス木下グループ・ジャパン・オープン第2日(2024年9月26日 有明テニスの森公園)

 シングルス1回戦で、6年ぶり出場となる元世界4位の錦織圭(34=ユニクロ)が元世界3位のマリン・チリッチ(35=クロアチア)に6―4、3―6、6―3で競り勝った。

 2時間4分の熱戦を制すと、錦織は右拳を何度も握った。ネットに歩み寄り、チリッチと抱擁。満員の観衆の前で復活の階段を上り「コートに入る直前に(チケットが)完売と聞いてドキッとして一瞬緊張したけど、後半は徐々に上げていけた。お客さんの声援も借りながら、いいテニスが戻ってきた感じはある。こういう試合を増やしていきたい」と手応えを口にした。

 チリッチは14年全米オープン決勝で敗れた因縁の相手。錦織は「人生の中で一番悔いが残っている試合」と10年前の大一番を振り返る。元世界4位と世界3位の2人だが、ともにここ数年はケガに苦しみ、現在の世界ランクは錦織が200位でチリッチは212位。錦織は「年齢も近く最近は境遇も似ている。大事なところで多く試合している。長い付き合いの選手と試合をやるのは不思議な感じ。年齢重ねても頑張ってる相手とやることは意味のあること」と実感を込めた。

 前週、杭州オープンで3年ぶりにツアー優勝を飾ったチリッチに対し、錦織は成都オープンで初戦敗退した。今大会に向けて、サーブの改良に着手。テイクバックと短くし、トスの位置が前に出る悪癖を修正した。この試合は第1サーブ成功率70%を記録。サービスエースも7本決め「サーブは復帰してから一番よかった。自分でも驚いたぐらい。サーブがめちゃくちゃ良かったので楽にキープできて、その流れでリターンゲームでもブレークできた」とうなずいた。

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