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9月18敗の広島 初3番で2点適時打を放った矢野「僕ら若いのがもっと怖がらずに…」

スポニチアネックス 2024年9月27日 5時46分

 ◇セ・リーグ 広島4―6ヤクルト(2024年9月26日 マツダ)

 広島は26日、ヤクルト戦(マツダ)に4―6で敗れ、9月4度目の4連敗を喫した。93年9月以来となる月間18敗目で、5月7日以来の借金1。4年目で1軍初の3番起用となった矢野雅哉内野手(25)が5回に10試合連続安打となる2点打を放つと、5月5日以来の先発起用となった田村俊介外野手(21)も攻守で存在感を発揮。若ゴイが奮闘を見せるも、実らなかった。

 若い力が苦境に直面するチームに活気を与えた。5回表終了時点で6点ビハインド。劣勢の展開で1軍初の3番起用となった矢野が意地を見せた。5回1死二、三塁で相手先発・吉村が投じた初球内角高めのスライダーを右前に運んだ。反撃の2点打で気を吐いた。

 「打順は関係なく、自分のやるべきことをやろうと思っていた。いい場面でつないでくれたので、割り切って狙っていけた」

 連続試合安打を「10」に伸ばすと、4点劣勢で迎えた7回2死一塁では好機を拡大する遊撃への内野安打を放った。2試合連続、今季27度目のマルチ安打を記録。直近10試合は打率・405(37打数15安打)と好調ぶりが光る。3番で起用したことについて新井監督は「どうしたらつながって、点が入るかというところで、矢野は何でもできるので。(4番)小園にチャンスをつなげてもらいたいというイメージで入ってもらった」と説明。実際に5、7回はいずれも矢野が絡んで得点につながった。

 また、5月5日のDeNA戦以来、今季19度目の先発起用となった高卒3年目の田村も存在感を示した。4回1死一塁で右前打を放つと、続く6回先頭でも中前に運び、4月16日DeNA戦以来となる今季4度目のマルチ安打を記録。守備でも魅せた。6回2死二塁で村上が放った右翼後方の大飛球をフェンスにぶつかりながらの好捕で失点を防いだ。

 「いい打席があっても勝たないと意味がないので、勝てるようにしたい。(守備は)攻めての失策は仕方ないと思って攻めた結果、良かった」

 チームは2試合連続2桁の13安打を記録。しかし得点は4点にとどまり、9月は月間18敗目を喫した。9月2日時点で「14」あった貯金も大失速により、ついに5月7日以来の借金「1」。残り7試合。2位の可能性も完全に消滅した。

 それでもクライマックスシリーズ(CS)進出への希望は残されている。3位・DeNAとは1・5差のまま。「僕ら若いのがもっと怖がらずに、どんどんアピールするつもりでやっていったら、チームの雰囲気ももっと上を向いて良くなっていくと思う」。強い意気込みを示した4年目、25歳の矢野が現状打開へ貢献を誓った。 (長谷川 凡記)

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