◇パ・リーグ 日本ハム2-1楽天(2024年9月26日 エスコンF)
歓喜の中心にいたのは、日本ハム・伊藤だった。1失点完投勝利で、ソフトバンク・有原を抜きリーグ単独トップの14勝目。6年ぶりのCS進出に導き、新庄監督と抱き合って喜んだ。
「監督があそこまで(感情的に)なるのは珍しいのでうれしかった」。初回に23イニングぶりの失点で先制され、パ・リーグタイ記録の3戦連続完封は逃した。だが9安打を浴びながらも1失点でしのぎ、126球の熱投で逆転勝利につなげた。「最後まで投げることができて良かった」。シーズン5度の完投は、球団では15年の大谷(現ドジャース)以来9年ぶり。最多勝のタイトルもほぼ確定させたが「今まで苦しいシーズンが続いていたので、そういうのを晴らす戦いになる」と4年目で初めて挑むCSを見据えた。(清藤 駿太)