Infoseek 楽天

錦織圭 10年前の雪辱 宿敵・チリッチ撃破「他の選手とやる時よりいろんな気持ちがある」

スポニチアネックス 2024年9月27日 4時45分

 ◇男子テニス木下グループ・ジャパン・オープン第2日(2024年9月26日 東京・有明テニスの森公園)

 シングルス1回戦で、6年ぶり出場となる元世界4位の錦織圭(34=ユニクロ)が元世界3位のマリン・チリッチ(35=クロアチア)に6―4、3―6、6―3で競り勝った。14年全米オープン決勝で敗れた因縁の相手を撃破。世界59位の西岡良仁(28=ミキハウス)は世界21位のフェリックス・オジェアリアシム(24=カナダ)に7―6、3―6、7―6で勝利し、5年ぶりに初戦を突破した。

 2時間4分の熱戦を制すと、錦織は右拳を何度も握った。ネットに歩み寄り、チリッチと抱擁。満員の観衆の前で復活の階段を上り「コートに入る直前に(チケットが)完売と聞いてドキッとして一瞬緊張したけど、後半は徐々に上げていけた。お客さんの声援も借りながら、いいテニスが戻ってきた感じはある」と手応えを口にした。

 チリッチは14年全米オープン決勝で敗れた因縁の相手。錦織は「人生の中で一番悔いが残っている試合」と10年前の大一番を振り返る。元世界4位と元世界3位の2人だが、共にここ数年はケガに苦しみ、現在の世界ランクは錦織が200位でチリッチは212位。錦織は「大きな場面で戦うことが多く思い出深い選手。最近は同じ境遇を味わっているので、他の選手とやる時よりいろんな気持ちがある」と特別な思いでコートに立っていた。

 前週はチリッチが杭州オープンで3年ぶりにツアー優勝。錦織は成都オープンで初戦敗退したが、この日は第1サーブ成功率70%、凡ミスを相手より7回少ない30回に抑えるなど安定感を見せた。「先週負けて少し不安もあったが、1回戦を勝てて良かった」。ジャパン・オープンでは優勝2回、準優勝1回を誇る。相性抜群の大会で、当面の目標となるトップ100への返り咲きのスピードを加速させる。

この記事の関連ニュース