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桂梅枝&慶枝がW襲名披露公演 鳥取県八頭町観光大使の慶枝は自民党新総裁とも縁あり

スポニチアネックス 2024年9月27日 22時50分

 桂枝光改め四代目桂梅枝(65)、桂三風改め五代目桂慶枝(63)のW襲名披露公演が27日、大阪ミナミのなんばグランド花月で開かれた。

 桂文枝(81)ら落語会の重鎮7人が口上。梅枝は「2回目の襲名でも緊張したが、梅枝伝説を作りたい」と意欲。慶枝は「(鳥取)八頭町の観光大使をしてます。八頭町出身の石破(茂)さんがきょう、自民党総裁になりました。私も頑張りたい」と語った。

 滋賀県草津市出身だが、数年前から鳥取・八頭町で桂あやめ(60)らと合宿を張って勉強会や落語会をやってきた縁で8年前に“八頭町観光大使”に就任した慶枝。この日、自民党総裁選挙で新総裁に選出された石破茂衆院議員(67)とは「関西八頭会で毎年お会いしている」と面識があるそうだ。自身も石破新総裁のように落語界の頂点を目指す覚悟だ。

 この日の口上には重鎮7人が参列。冒頭で、慶枝の師匠で梅枝の兄弟子である桂文枝(81)があいさつ。「二人ともいい名前です。100年前の名前。誰も知りませんので。自分たちの好きな噺家像を作ってください」とエール。月亭八方(76)は梅枝が小つぶを名乗っていた頃のエピソードを交えながら「1日も早く名前を知ってもらえるように」。桂米団治(65)は「名前には力があります。背中を押してくれます。名前の力を信じて」とアドバイスした。

 一方、桂文珍(75)は慶枝が愛妻家であることを明かし、さらに梅枝が「名前を3回変えましたが、奥さんも3回変えました」と笑わせ、桂小文枝(73)から「2回です」とツッコミが入った。東京からかけつけた柳亭市馬(62)は「自民党総裁になった石破さんが忙しいので、市馬(イチバ)が」と笑いを誘い、お祝いの相撲甚句を一節披露し、拍手を浴びた。

 最後は上方落語協会会長の笑福亭仁智(72)が前日26日に失職、出直し選挙出馬を表明した兵庫県斎藤元彦知事を引き合いに出して笑わせた後、「ダブル襲名してますます協会の大看板に成長されますように」と祈願し、“大阪締め”で締めくくった。

 「自分が一番やりたかった」という「愛宕山」を熱演した慶枝。「これから自分のやりたいことをたっぷりやらせていただければ。創作落語をどんどん作りたい」と宣言。梅枝は「古典を頑張る。きょうの“替わり目”のネタも70%は作り替えた」と今後も古典落語緒良さに自己流を交えていく構えだ。今後、全国15カ所を2人で渡り歩き、W襲名披露公演を続けていく。

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