◇プロボクシング WBC世界フライ級王座決定戦 同級1位 寺地拳四朗(BMB)<12回戦>同級2位 クリストファー・ロサレス(ニカラグア)(2024年10月13日 有明アリーナ)
前WBC&WBAスーパー統一世界ライトフライ級王者で現WBCフライ級1位の寺地拳四朗は27日、来月13日の王座決定戦に向けて都内のジムで練習を公開した。シャドー、ウイービング、サンドバッグで軽快な動きを披露。ミット打ちでは1月に手術した右拳でも力強いパンチを繰り出していた。
世界2階級制覇へ「スパーリングもよくなっているし、自信もついている。拳も違和感なく本気で殴れている」と胸を張った。対戦相手のロサレスは寺地より7センチ長身でリーチも10センチ長い。対策として2階級上となるバンタム級の選手と過去最多となる170ラウンド以上のスパーリングをこなしてきた。
充実したトレーニングに加え「勝てる自信が凄く上がっている。距離は遠いので入り過ぎないようにしないと。足を止めて打ち合わないように」と既に対戦のイメージも出来上がっている。
ライトフライ級時代は減量でエネルギーを失っていたが、今回は減量苦からも解放された。「気持ちが楽。いい感じに仕上がっている」と表情は明るい。ディフェンス面の強化も成果が出始めており、ライトフライ級で達成できなかった4団体統一を目標に掲げる。寺地は「成し遂げたいなと思います」と力強く言い切った。