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神田正輝「旅サラダ」27年前のMC就任時の思い「草野さんには絶対に敵わない。壊すしかないなと」

スポニチアネックス 2024年9月28日 10時8分

 俳優神田正輝(73)が28日、27年半にわたりMCを務めてきたABC・テレ朝系「朝だ!生です旅サラダ」(土曜前8・00)で、最後の出演を果たした。

 この日は番組最後の出演となる神田が松下奈緒、勝俣州和の“旅サラダファミリー”でグアム3人旅の様子を放送。絶景のレストランでお酒を飲みながらざっくばらんに話をする場面も。

 番組では神田のダジャレもおなじみだった。「笑ってもらわなくていいんです。スルーしてもらって、時間が止まってくれればそれでいいんです。それで朝気付いてくれれば。“お前ら緩んでるぞ”って」と自身のダジャレの意図を説明。「僕は間がちょうどいいのが大嫌い。間を外すのが好きなの。そうすると、みんな“ん?”って。そこが大好きなの。ニコニコしちゃう」と笑った。

 「(松下)奈緒が来た時から奈緒の変化がメリメリ見えて。最初は大変だったと思うけど、ちゃんとばかりやっていると堅苦しくなって」と神田。「僕が旅サラダに呼ばれてきた時には“朝、8時からこんなものを見てくれないだろう”と。“(初代司会者の)草野(仁)さんが一生懸命ちゃんとやってきたのをどうしたらできるだろう。草野さんには絶対に敵わない”と。壊すしかないなと。俺は壊れるけど、でも、旅の映像だけはちゃんとしてほしい」とMC就任当時の当時の思いを回顧した。

 自身が旅を好きになったきっかけは子供の頃に見た「兼高かおる世界の旅」(1959年から31年間放送した旅番組)だったとし、「行ったことがない国を映像で見ると、子供もって憧れるんだよね。これだけ世界中どこへでも行けるようになったと言っても、僕はもっと世界を見せたい。僕も行ったことがないところがある。旅と旅行は僕の解釈は違う。旅行は工程を作って行く、旅は朝起きたら旅なんですよ。慌てることない、早く歩く必要ない。ゆっくり歩いて景色見ながら歩いたほうがいい」と旅への思いを語りつつ、「だから俺はスタジオギリギリに(入る)」とオチをつけ笑わせた。

  番組エンディングで、「この時間がやってきてしまいました」と松下。「27年間、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました」と花束を贈られた神田。「自分たちの番組にしてください。僕の続きじゃなくて。自分たちの番組を作るように頑張れ」と仲間たちにエールを送り、「安心して譲れます。「また来週見てください。素敵な週末を!」と手を振り、笑顔でのエンディングとなった。」

 神田は昨年11月から今年1月まで「体のメンテナンス」を理由に休養し番組を欠席。視聴者からは体調を心配する声も多く上がっていたが、1月27日の放送で2カ月ぶりに復帰した後は得意のダジャレも“復調”し、6月1日放送では「もう終活終わっちゃってるけど」と告白する場面もあった。 

 そんな中、ABCテレビが7月6日に、神田が9月28日の放送をもって卒業すると発表。番組は功績を称えると同時に「27年半という長きにわたって番組を支えていただき、心より感謝申し上げます」と感謝の言葉を送った。

 また今月26日には、この日の卒業を前に神田がABCを通じてメッセージを発表。視聴者に向け、「9月28日の放送で何を話すのかまだ決めていませんが、視聴者の方へのメッセージは当日、番組の中でお話すると思います」とし、番組内での言葉に注目が集まっていた。

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