Infoseek 楽天

楽天・田中将大 362日ぶり1軍復帰戦で白星ならず 最速147キロも…5回6安打4失点で降板

スポニチアネックス 2024年9月28日 14時49分

 ◇パ・リーグ 楽天―オリックス(2024年9月28日 楽天モバイル)

 昨年10月の右肘手術から完全復活を目指す楽天・田中将大投手(35)が、28日のオリックス戦(楽天モバイルパーク)で今季初先発。昨年10月2日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来、362日ぶりの1軍のマウンドとなったが、5回6安打4失点で降板し、今季初勝利、そして日米通算198勝目はならなかった。

 本拠のスタンドからはマウンドに上がる田中将に大きな拍手がおくられた。1軍の本拠地登板は昨年8月26日のソフトバンク戦以来、399日ぶりとなる。白星を挙げたのもその時が最後だ。日米通算197勝を積み上げてきた右腕は時を動かすため、マウンド上で軽くジャンプをし、大きく息をはいて第一球の145キロ直球を投じた。

 初回は1安打1四球で2死一、二塁となったが、紅林を中飛に抑えた。2回の得点圏に走者を置きながら後続を抑えた。3回まで1安打無失点と慎重に立ち上がった。

 しかし、1点リードの4回だった。先頭から3連打を浴び無死満塁のピンチ。ここでセデーニョの右犠飛で同点とされる。さらに1死二、三塁から渡部に一塁へスクイズを決められ勝ち越しを許し、若月にも右前適時打され、この回計3失点となった。さらに5回には太田に外角の143キロ直球を逆方向の右翼席に運ばれ、痛い追加点を許した。

 結局、5回、93球で6安打4失点、最速は147キロを記録したが、2四球で三振はわずか1つだった。

 昨年10月に右肘のクリーニング手術。今年のキャンプは1軍スタートだったが、調子が上がらず、開幕から2軍調整が続き、8月上旬に4カ月半ぶりに実戦復帰してからは、球数を制限しながらリハビリ登板を重ねた。そして5度目の登板だった前回13日のイースタン・リーグ日本ハム戦(森林どり泉)は制限なしで術後最長となる7回を投げ、98球、7安打3失点(自責点2)。無四球で3三振を奪い、最速は146キロと準備を整えたが、苦い復帰戦となった。

 チームは試合前時点でCS圏内の3位ロッテと1ゲーム差の4位。復帰戦とはいえ、負けられない一戦で、降板後の田中将も厳しい表情だった。

この記事の関連ニュース