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2025年、注目は米西海岸からドイツ・ベルリンへ!

スポニチアネックス 2024年9月28日 15時17分

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 米国で日本人が脚光を浴び、誇らしい気分になった人は少なくないだろう。もちろん筆者もそんな一人だ。とりわけ何度も取材経験がある真田の快挙にはこみあげるものを堪えることは出来なかった。まだまだ余韻に浸っていたい。

 2024年が米国なら、2025年はドイツで日本人が脚光を浴びる。舞台は世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団だ。既に発表されており、わくわくするばがりだが、まず3月に13歳のバイオリニストHIMARIが定期公演に登場。3月20日から3日間にわたり、88歳の巨匠スービン・メータの指揮で、ヴィエニャフスキのバイオリン協奏曲1番を演奏する。年の差なんと75。この共演が世界で注目を集めるのは必至だ。

 あれは12年2月15日に東京・内幸町のイイノホールで行われた第54回ブルーリボン賞授賞式。「一枚のハガキ」で監督賞を受賞した新藤兼人監督(当時99)と、「うさぎドロップ」「阪急電車 片道15分の奇跡」で新人賞を射止めた芦田愛菜(当時7)の、年の差92の2ショットに会場が温かい空気に包まれたことを思い出した。

 話を戻そう。HIMARIは6歳でプロのオーケストラと共演。10歳までに42のコンクールで1位に輝き、22年に米国フィラデルフィアの名門カーティス音楽院に最年少の10歳で合格。今年2月にドイツの大手音楽事務所と契約を結んだ天才少女だ。

 「大好きなベルリンフィルと共演出来ることが決まり、とっても嬉しいです!マエストロ・メータと舞台の上でコミュニケーションが取れるように頑張ります」とコメントしている。

 もう1人が指揮者の山田和樹(45)だ。25年6月の定期公演に客演することが決まった。6月12日から3日間、レスピーギ「交響詩 ローマの噴水」、武満徹「ウォーター・ドリーミング」、サン=サーンス「交響曲第3番 ハ短調」を披露する。

 日本人指揮者がベルリン・フィルを振るのは、11年の佐渡裕(63)以来、14年ぶり。お眼鏡にかなわなかったか、それ以来、佐渡に声がかからないのは残念だが、その分、山田にかかる期待は大きい。

 「ベルリンフィルは世界最高峰のオーケストラであり、その式台に経つという意味は私の指揮者人生にとって特別な輝きを放つことになります」

 1979年に神奈川県で生まれた山田は、2009年に第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。2016/17シーズンからモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、23年からはバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーを務めている。さらに25年5月には米国の名門シカゴ交響楽団へのデビューも予定されている。

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