◇明治安田J1リーグ第32節 神戸1―0浦和（2024年9月28日 ノエスタ）
神戸が22年シーズン以来2年ぶりのリーグ5連勝で、町田と入れ替わって2位に浮上。残り6試合で首位・広島との勝ち点1差をキープした。
前半45分間は文句なしのデキだった。11分にDF初瀬亮のCKをFW武藤嘉紀が今季11得点目となる先制ヘッド。強みの「攻撃→守備」の鋭い切り替えで何度もボールを回収し、遅効と速効を使い分けて浦和をほんろうした。32分にFW宮代大聖のPK失敗はあったものの、唯一のピンチだったアディショナルタイムの浦和MF大久保のFKはGK前川黛也が右手一本で止めるスーパーセーブ。前節・新潟戦は攻撃陣が3得点取ったが、この日は守備陣が盛り立てた。
吉田孝行監督は「自分たちは目の前の試合に勝つだけ。勝たなきゃ始まらない。結果、何位になっているかというだけ。目の前の試合を全力でやるだけ」と口にしていたが、チーム状態がそれだけ良い自信の表れ。シーズン最終盤、昨季王者のエンジンが最大出力になってきた。