◇セ・リーグ 巨人8-1広島(2024年9月28日 マツダ)
巨人が混戦のセ・リーグを制し、2020年以来4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝を果たした。就任1年目で見事に奪回した阿部慎之助監督(45)。ベンチでは喜怒哀楽を見せない若き新指揮官は、就任直後から時には厳しい言葉で、そしてユニークな“阿部節”で選手たちだけでなくチーム全体を鼓舞し、変革を進めてきた。大混戦のセ・リーグを制する原動力となった“阿部語力”で今シーズンを振り返る。
■就任~開幕前編
☆23年10月6日就任会見 宿敵・岡田阪神の18年ぶりのリーグ制覇、日本一を念頭に「来年度は“アレ”ではなく“アベ”でいきたいと思います」。
☆2月1日キャンプイン ナインへのミーティングで「みんなの力を出せば、俺は絶対勝てると思う。周りのつべこべ言うやつは黙らすんだ!やったろうじゃねえか!」。
☆2月10日松井臨時コーチへ 公約通り約50メートルのレッドカーペットで松井秀喜臨時コーチを出迎え「短い距離でしたけど…ちょっと罰ゲームみたいになっちゃって」。
☆2月17日トークショーで ファンからの「優勝を決める日を教えてください」の質問に現役時代のテーマ曲を念頭に「セプテンバー(9月)の25!」と回答。
☆2月22日走塁改革を宣言 「信号無視しない暴走族をつくりたい。ブンブンうるさいけれど、ちゃんと信号を守る」
☆3月20日45歳誕生日 ロッテとのオープン戦で発熱から復帰の坂本弾などで快勝。「特別な感慨はないんだけど、思い出に残る45歳になれば。楽しく充実した一日一日を大事にしていきたい」