◇セ・リーグ 巨人8-1広島(2024年9月28日 マツダ)
巨人が混戦のセ・リーグを制し、2020年以来4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝を果たした。就任1年目で見事に奪回した阿部慎之助監督(45)。ベンチでは喜怒哀楽を見せない若き新指揮官は、就任直後から時には厳しい言葉で、そしてユニークな“阿部節”で選手たちだけでなくチーム全体を鼓舞し、変革を進めてきた。大混戦のセ・リーグを制する原動力となった“阿部語力”で今シーズンを振り返る。
■6月編
☆6月4日9連打 ロッテ戦の同点の3回に「メークドラマ」96年以来28年ぶり9連打で11得点。「凄かった。サインも何もなかったけど、とにかく凄い」
☆6月6日ロッテに勝利も 7回から守備固めで秋広を左翼起用も消極的守備を見て1イニングで交代。「ちょっと魔が差して…もう、ああいうことはしません」
☆6月8日初ものに… オリックス・斎藤にプロ初勝利を献上し10度目零敗。「(それまでの会見は)最短4秒だったよな?2秒でいこう。何もない」
☆6月14日勝利のハッパ エスコンでの日本ハム戦に勝ち今季ワーストの6連敗を止める。試合前ミーティングで「連敗を止めて、今日はすすきのにみんなで飲み行っちゃおう!」。
☆6月28日丸がサヨナラ弾 首位・広島戦で丸が延長10回サヨナラソロ。「いや~我を失って飛び出してしまいました」。直前の9回、バルドナードの同点暴投には「あれは多分オリバー・カーンでも捕れなかった」。