◇セ・リーグ 巨人8-1広島(2024年9月28日 マツダ)
巨人が混戦のセ・リーグを制し、2020年以来4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝を果たした。就任1年目で見事に奪回した阿部慎之助監督(45)。ベンチでは喜怒哀楽を見せない若き新指揮官は、就任直後から時には厳しい言葉で、そしてユニークな“阿部節”で選手たちだけでなくチーム全体を鼓舞し、変革を進めてきた。大混戦のセ・リーグを制する原動力となった“阿部語力”で今シーズンを振り返る。
■8月編
☆8月1日阪神に3連敗 甲子園100周年を祝う記念試合で3連敗し2位転落。「これで悔しいと思っていない人は野球をやめた方がいい」
☆8月6日球団ワースト16度目零敗 首位広島に0―5敗戦。好機での見逃し三振に「振らないんなら今の俺でもできる」
☆8月11日痛い… 中日戦で菅野が完封勝利も、5月に加入し16試合連続安打など打率・294、8本塁打、30打点のヘルナンデスが左手骨折。「俺の心も折れそうだよ。冗談言っている場合じゃないよ」
☆8月14日若武者躍動 4カ月ぶりの1軍昇格後、初スタメンの浅野が阪神戦で1号満塁弾。「打てなかったらすぐにサヨナラするぞって言った。思い切ってやれって意味も込めて」
☆8月24日2連敗止め 中日戦で浅野が松井秀喜以来球団31年ぶり10代4安打などで勝利。前日は今季初の会見拒否で「今日は来たよ」