◇セ・リーグ 阪神2―7ヤクルト(2024年9月28日 神宮)
森下が2戦連続打点をたたき出した。0―4で迎えた3回2死一、二塁。先発・山野のカットボールを捉えた一打は左前への適時打だ。試合前時点で神宮では打率・417(36打数15安打)。甲子園以外の同一リーグの球場別ではもっとも好相性の舞台で背番号1が結果を残した。
「ああいう場面でしっかり打てたことはプラスに捉えていいと思う」
個人としては結果を残せても、チームの最大目標だった連覇を逃した一日。表情に明るさはなかった。悔しさをにじませながら、帰路を歩んだ。
「勝つためだけにここまでやってきた。(連覇は)したかったですね」
それでも9月は打率・320、4本塁打、13打点。好機で何度も主軸としての役割を果たし、優勝へのラストスパートをけん引していた。頼れる2年目若虎は悔しさもつかの間、次の戦いへ目線を向けた。「まだ残り試合があるので、最後までやれることはしっかりやって。その後に、CSでもしっかり勝てるように準備したい」。リーグ連覇は逃しても、まだポストシーズンが待っている。レギュラーシーズンを好調のまま終え、日本一連覇をかけた逆襲の10月に全てを注ぐ。(松本 航亮)