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巨人・大勢 3年目で初の胴上げ投手 ダルビッシュのストイックな言葉で改心 食生活見直し“大成”

スポニチアネックス 2024年9月29日 5時32分

 ◇セ・リーグ 巨人8―1広島(2024年9月28日 マツダ)

 昨年WBCを制した侍ジャパンの大谷のように、思い切りグラブを放り投げた。巨人・大勢が8―1の9回2死から登板。代打・二俣に中前打を許したが、末包を二ゴロに打ち取り、3年目で初の胴上げ投手となった。

 「ぜいたくな瞬間に登板をさせていただいた。ちょっと意識して力んじゃったなと。いろいろあったシーズンでいろんな思いがあった」

 3年目の今季も開幕から守護神を託されたが、右肩痛で5月上旬に離脱。昨季も14セーブに終わっており「このまま終わるような選手になりたくない」とふがいなさが募った。

 約2カ月間のファーム暮らし。YouTubeで見つけた動画でパドレス・ダルビッシュの言葉にハッとさせられた。「僕はおいしいと思っていても体に悪かったら食べない」。昨年のWBCで共闘し尊敬する先輩のストイックさに「俺、何しているんだろう」と改心。

 重さの異なる「プライオボール」を使ったトレーニングを始めるきっかけとなった右腕から、また刺激を受け、食生活にも気をつけるようになった。

 6月30日の広島戦で復帰。広島との鬼門のマツダ3連戦の3戦目だった12日の広島戦で回またぎを解禁するなど、終盤は献身的に貢献。離脱前は11試合で2失点、復帰後は31試合で2失点。「次はしっかり三振で、日本一の胴上げ投手になれるようにしたい」とポストシーズンでも9回のマウンドに君臨する。(青森 正宣)

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