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「55―55」王手のドジャース大谷 デンバーで伝説再び! 21年球宴初リアル二刀流の地は「打者天国」

スポニチアネックス 2024年9月29日 2時10分

 ◇ナ・リーグ ドジャース11-4ロッキーズ(2024年9月27日 デンバー)

 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月から大谷を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回はロッキーズの本拠地・デンバーのクアーズ・フィールドについてレポートした。

 大谷が打席に入れば、皆スマホを構える。歴史的歩みはもはや、本拠もビジターも関係ないと実感した。この日、デンバーの空港に到着後、配車アプリ「Uber」でクアーズ・フィールドへ。運転手はケニア出身。野球人口約4000人というアフリカ出身の彼でさえ「大谷が来るんだろ?テレビでもインターネットでも毎日、大谷のニュースが流れているよ」と興奮するほどだった。

 54号の記念球をつかんだジョン・ステギーさん(41)も「ロッキーズファンだが、翔平は今まで見た中で最高の選手。どんなことがあっても彼のことは応援する」と言った。敵地にもかかわらず起きた「MVP」コールも納得だ。

 大谷にとって同球場は、初選出された21年球宴の舞台。先発投手が降板後も出場できる“大谷ルール”が初採用され「1番・投手兼DH」で出場した。標高1マイル(約1600メートル)に位置し、通称「マイル・ハイ」。高地で気圧が低く空気抵抗も少ないため、打球飛距離が伸びる「打者天国」、「投手の墓」と呼ばれる。21年球宴前の本塁打競争の初戦で2度の延長戦の末に敗れ「インターバル走みたい。ずっと振り続けているので。筋肉(の疲労)というより息が上がるという感じ」と話したのが印象強い。

 残り2戦の「打者天国」。19日の「50―50(50本塁打&50盗塁)」達成は、23年WBCに侍ジャパンで世界一になったマイアミのローンデポ・パークだった。3冠王や200安打達成なら、大谷が「好きな球場の一つ」に加えるかもしれない。

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