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W杯王者南アが5年ぶりV アルゼンチンに雪辱大勝 最多キャップのエツベス「盛大に祝いたい」

スポニチアネックス 2024年9月29日 8時57分

 ◇南半球4カ国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ最終節 南アフリカ ― アルゼンチン(2024年9月28日 南アフリカ ネルスプロイト)

 ラグビーW杯2連覇王者で世界ランキング2位の南アフリカが同6位のアルゼンチンに48-7(前半27-7)で大勝し、5勝1敗の勝ち点24で2019年以来5年ぶり2度目、トライネーションズ時代から通算5度目の優勝を飾った。アルゼンチンは今大会でニュージランド(NZ)、オーストラリア、南アから1勝ずつ挙げたものの、3勝3敗の勝ち点14で3位。勝ち点16のNZが2位となった。通算対戦成績は南アの33勝4敗1分け。

 南アは前節に敵地でアルゼンチンに苦杯を喫し、世界ランク1位から陥落。この日は先発を10人入れ替え、ロックのエバン・エツベス(32)がビクター・マットフィールド(現日本代表テクニカルアドバイザー)を抜いて同国代表単独最多となる通算128キャップを達成した。また、フランカーのコリシ主将とピータステフ・デュトイ(トヨタ)、WTBコルビ(東京SG)も先発復帰した。

 試合は前半から南アが強力FWを前面に押し出して圧倒。8分にFBファッシ、14分にP・デュトイがトライを挙げて14-0とリードした。アルゼンチンも19分にSOアルボルノスがトライを返した(7-14)が、22分にWTBマテオ・カレーラスがシンビン。数的優位となった南アは33分にファッシ、38分にはコルビのトライで27-7として折り返した。

 後半はなかなかスコアが動かなかったが、アルゼンチンは15分に途中出場のフランカー、マテーラ(三重)が危険なタックルでイエローカードを受け、オフフィールドレビューでレッドカードとなって退場。さらに28分にはFBサンティアゴ・カレーラスがシンビンとなり、13人となったことでチームが崩れた。南アは29分にフッカーのマークス(東京ベイ)、33分にP・デュトイ、37分にはCTBクリエル(横浜)がトライを追加して地元ファンを熱狂させた。

 19年W杯日本大会の指揮官で、今年復帰したラシー・エラスムス・ヘッドコーチは「ラグビー・チャンピオンシップで35選手を起用したが、重要な試合ではベテランや落ち着きある選手が勝つこともある」と選手起用の意図を説明。「勇気あるパフォーマンスで素晴らしい取り組みだった。トライ1本に抑えられたのは素晴らしい」と選手たちを称えた。フル出場で健在ぶりを見せつけたエツベスは「負けていたらうれしくない節目になっていた。チームが本当によく頑張った」と勝利を喜び、「チームメートが"特別な試合にしたい"と言ってくれた。チームスポーツに変わりはないし、トロフィーは大事なものなので今夜は盛大に祝いたい」と仲間に感謝した。

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