◇秋季神奈川県大会 準々決勝 横浜隼人1―0向上(2024年9月29日 保土ケ谷)
小さなエースが12年以来、12年ぶりのベスト4入りに導いた。横浜隼人は向上との接戦を制し準決勝へ駒を進めた。エース左腕・白鳥拓海投手(2年)は「守備にも助けられて自分らしい投球ができました」と笑みを浮かべた。
マウンドに上がれば誰よりも頼りになる。身長1メートル70の体を目いっぱい使って躍動。最速135キロの直球にスライダーやカーブを織り交ぜ2安打完封だ。三振は2個でも打たせて取るテンポのいい投球で公式戦では初めての完封を記録し、「しびれるゲームだったが楽しく投げられた」と誇った。
前チームには最速150キロ右腕で既にプロ志望届も提出した沼井伶穏投手(3年)が絶対的エースとして投手陣を引っ張ってきた。タイプは違うが「沼井さんは雲の上のような存在だが、自分もマウンドに上がったら誰もが安心する投手になりたい」と理想のエース像を語る。
今秋の関東大会は神奈川で開催されるため、3位までが出場権を得ることができる。残りは1勝だ。