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中日・高橋宏 球団最高1・38で最優秀防御率の初タイトル決定的も3回2失点に「まだまだ話にならない」

スポニチアネックス 2024年9月30日 5時48分

 ◇セ・リーグ 中日4―3広島(2024年9月29日 マツダ)

 中日・高橋宏が2年連続で規定投球回に到達し防御率1・38とリーグトップを堅守。最優秀防御率の初タイトルが決定的となった。

 「状態は悪くなかったけど、相手打者の想定を上回ることができなかったことが打たれた原因だと思います」

 3回2失点で降板した悔しさが、言葉の端々からにじみ出た。1点先制してもらった直後の初回無死二塁で、矢野に右前適時打され同点。その後、無死一、三塁で小園に左犠飛され一時逆転も許した。2、3回も得点圏に走者を背負う内容だっただけに、「まだまだ話にならないです」。求めるレベルが高いからこそ、唇をかんだ。

 立浪監督は右腕の次回登板について「様子を見ながらになりますね」と語るにとどめたが、初栄誉へ高橋宏の圧倒的優位は変わらない。球団の同タイトル獲得者では、54年杉下茂が記録した同1・39を上回る70年ぶりの球団記録更新に期待がかかる。22歳シーズンでの同賞受賞となれば、76年鈴木孝政に並ぶ球団最年少記録となる。

 また、被本塁打1でシーズンを終えれば、2リーグ制以降での最少記録も更新する。規定投球回以上の投手の最少は2本で56年稲尾和久(西鉄)、23年山本(オ)らパ3投手だった。

 「来年以降、ここからCS、日本シリーズへ調子を上げていかないといけない時期として、昨日の(巨人)菅野さんの投球ではないですが、そういうところを見据えて、やりたかったのですが…」。すさまじい存在感を放ってきた背番号19が、この悔しさをさらなる飛躍の糧とする。(湯澤 涼)

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