◇パ・リーグ ソフトバンク6―2日本ハム(2024年9月29日 エスコンF)
2戦連続でリードオフマンとして起用された“鷹のジーター”が、起爆剤となった。ソフトバンクの新外国人ダウンズが、初回先頭打者本塁打を含む3安打2打点と、CSへ向け猛アピールした。
プレーボール早々に豪快な一振りを見せた。「いいスイングができました。前田(純)が今日は初先発だったので。まだ投げる前だったけど、あの1点が彼にとって落ち着く何か力になれたんじゃないかなと思います」。カウント1ボール2ストライクからの加藤貴のカットボールを左翼席へ。打った瞬間分かる1号先制ソロだ。
続く2回にも左前打を放つと、6回には2死一、三塁から中前適時打で貴重な追加点を奪った。25日の1軍昇格後、これで出場3試合ながら12打数6安打で打率・500。二塁、遊撃の守備もダイナミックにこなした。小久保監督も「ダウンズは素晴らしい」と簡潔な言葉で称えた。
「求められたところで全力でプレーし、チームの中で機能することが大事」とダウンズも力強い。コロンビア出身の26歳は17年全米ドラフト1巡目(全体32位)と期待されたが、メジャーでは通算20試合。来季を見据えて獲得した助っ人が、思わぬ形でCSの戦力になろうとしている。