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「彼も完璧でない。人間だ」アラエスは大谷の3冠阻止し首位打者当確「僕は塁に出たい。本塁打求めてない」

スポニチアネックス 2024年9月30日 8時27分

 ◇ナ・リーグ パドレス2ー11ダイヤモンドバックス(2024年9月29日 フェニックス)

 パドレスのルイス・アラエス内野手(27)が29日(日本時間30日)の敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・一塁」で先発出場し、6回の第3打席で右中間を破る二塁打を放ち、3年連続となる首位打者を当確させた。

 今季199安打でレギュラーシーズン最終戦を迎えたアラエスは空振り三振、中飛と2打席凡退。それでも6回の第3打席で1ボール1ストライクからの3球目、外角高めを強振。完璧に捉えた打球は右中間を破る二塁打となった。この二塁打で2年連続シーズン200安打を達成するとともに打率・3139となり、3年連続の首位打者を当確させた。

 ドジャース・大谷は4打数1安打で打率・310で、2位以下が確定。54本塁打、130打点とともに3冠王を狙ったが、惜しくも逃した。

 試合後、アラエスはこの日の打席を振り返り「(2打席目は)打ち損じたね。あれは自分のスイングじゃなかった。今日はただ打ちたかった。何が起こるか見てみてみようと。そして、最後に打つことができた」と6回の二塁打に笑みを見せた。

 そして、大谷について「彼はなんでもできる。彼は異次元だ。たくさん、すごいことをやってのける。彼は30打席くらいで20本くらい安打を打っていた」と最終盤の大谷の猛チャージについて語り「でも。彼も完璧ではない、人間だ。首位打者がとれてうれしい。感謝している」と目尻を下げた。

 その上で「大谷は本塁打を期待されているだろうが、それは僕のゲームじゃない。僕はインプレーを生みたい。塁に出たい、安打を打ちたいんだ。本塁打は求めていない。打率・300を毎年目標としているんだ」と自身のポリシーについても語った。

 2年前の2022年シーズンはヤンキース・ジャッジの3冠王を阻止し、打率・316で自身初の首位打者に輝いた。2度目の“阻止”に「それについてはわからないな(笑)」と笑い「でもまた首位打者をとれた。時には負ける時もあるが今日はチャンスがあった」と胸を張った。

 22年はツインズ、昨季はマーリンズ、そして今季はパドレスと3年連続首位打者を違うチームで獲得し「僕は幸運だね。環境が変わることは特別だ。家族に感謝し、捧げたいね」と周囲の支えがあってこそと感謝を忘れなかった。

 また、2年連続となる200安打到達には「200安打を見据えていた。安打を重ね200安打を狙っていた。200本目を打てば首位打者がとれると思っていた。首位打者のタイトルをとれるかはわからなかった。相手が大谷だしね。いいスポットにいたので楽しもうと。いいことがたくさん起きた。楽しむことができた」と振り返った。

 今季で契約が切れる27歳は、来季について「僕はサンディエゴにいたい。僕も家族もサンディエゴが大好きだ。彼らは僕に扉を開けてくれている。これからの話はまだしていない。代理人がどんな仕事をしてくれるかだね」と自身はパドレス残留を望んでいるとした。

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