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【アジア太平洋アマ】松山英樹のサクセスストーリーが生んだ14年ぶり日本開催

スポニチアネックス 2024年9月30日 11時23分

 ゴルフのアジア太平洋アマチュア選手権が10月3日から4日間、静岡・太平洋クラブ御殿場コースで行われる。優勝者には来年のマスターズ、全英オープンの出場権が付与される。大会の見どころなどを3回連載する。第1回は、14年ぶりの日本開催が決定した背景などを日本ゴルフ協会の山中博史専務執行役に聞いた。

 アジアNo・1アマチュアを決めるトーナメントが14年ぶりに日本に帰ってくる。10年大会以来の日本開催が決まった背景には大会を主催するR&Aとマスターズ委員会の強い希望があった。

 日本ゴルフ協会の山中専務執行役は「10年大会が成功し、松山に続き金谷、中島が勝ちこの大会で日本人が活躍している。だからR&Aとマスターズ委員会はずっと日本でやりたかった。日本ゴルフ協会創立100周年というタイミングもあり実現した」と説明した。

 アジア太平洋アマが初めて日本で行われたのは10年の第2回大会だった。会場は埼玉・霞ケ関GCで東北福祉大1年の松山英樹が初優勝。この優勝で出場権を得た翌11年のマスターズでローアマに輝いたことで松山はブレーク。同時にアジア太平洋アマの認知度も一気に高まった。

 「松山が勝って、マスターズのローアマを獲ったインパクトは大きかった」と山中氏。当時アジア進出を画策していたマスターズ委員会にとって松山の活躍は願ってもないサクセスストーリーだった。その後、11年に松山が連覇。18年に金谷拓実、21年に中島啓太が優勝。3人ともアマチュアの世界ランク1位となり、プロ転向後も活躍したことで大会の価値はさらに上がった。そうして日本回帰の機運が醸成された。

 今年は過去最多10人の日本人選手が出場する。山中氏は「大学生の中野麟太朗、47歳の豊島豊ら良いメンバーが揃っている。ホームだし、コースもよく分かっている。日本人4人目のチャンピオンが生まれるといい。期待しています」と話した。インパクトを残した14年前の再現を思い描いている。

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