セ・パ両リーグで本塁打王を獲得した山崎武司氏(55)が、巨人のヘッドコーチなどを歴任した岡崎郁氏(62)のYouTube「アスリートアカデミア」に出演。通算2000安打に166本届かなかった要因を明かした。
愛工大名電から捕手として1986年ドラフト2位で中日入団。2歳上には中村武志氏がいた。
「中村さんのキャッチャーの技術は凄かった。俺、キャッチャーは無理だなと思った」と、早くから捕手としては諦めていた。
その中村氏も試合では当時の星野仙一監督にベンチから「武志!武志!」と叫ばれ続け、プレーに集中できていない。
山崎氏は「(その様子を)見ていてキャッチャーやりたくねえな。辞めたい」と思ってしまった。
2軍監督に何度も捕手から野手へのコンバートを直訴したが、却下され続け、1軍にも上がれない。ようやく転向が認められたのは7年目だった。
そこから強打者として開花。3球団で通算25年プレーし、1834安打、403本塁打を積み重ねる。
岡崎氏から「もっと早く転向していたら2000安打届いていた」と指摘されたが、山崎氏は首を振った。
「(長くやっても)こういう性格だから監督に“干される”。2000安打到達できていないと思う。技術もなかったし」と明かした。