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三遊亭王楽 七代目円楽襲名は先代の遺志「忘れさせてはいけない」 笑点での親子共演の野望も語る

スポニチアネックス 2024年9月30日 14時37分

 七代目三遊亭円楽の襲名を発表した落語家の三遊亭王楽(46)が30日、都内で襲名記者会見を開催した。会見には父の三遊亭好楽(78)と幼少期から親交があり、元々好楽と兄弟弟子だった林家木久扇(86)も出席した。席の横には師匠の五代目円楽さんとこの日が三回忌にあたる六代目円楽さんの写真も置かれた。王楽は「大変な重圧はありますが、精進致します」と襲名への意気込みを語った。

 父の好楽は当初襲名には反対で、円楽さんの総領弟子の三遊亭楽生(47)を推していた。だが円楽さんの遺言と遺族の意向を受けて、家族で襲名を決断したという。「王楽という名前も気に入っていましたし、私も当人も娘も反対でした。でも向こうから言っていただきました。それで当人も観念して、こういう運びになりました」と襲名の経緯を説明した。「大きくするのも小さくするのも当人の心構え次第。これからもぜひ応援してくだされば幸いです」と呼びかけた。

 王楽は昨年の暮れに襲名の打診を受けた際には「ぴんと来なかった」と振り返った。その上で「(名前を)風化させてはいけないなと。今なら五代目も六代目も顔を知らない人がいないほどのビッグネーム。忘れさせてはいけないならば、今しか継ぐ時はないと思った。七回忌だと話が変わる」と襲名することを決断した。六代目の墓前には今月20日に手を合わせて「円楽という名前をくださってありがとうございます」と報告を済ませたという。

 円楽は日本テレビ「笑点」(日曜後5・30)でもおなじみの名前だ。出演の意欲を問われると「正直狙っていますね(笑)。そんな訳はないですが、話が来れば出演ということになるかもしれない」と冗談交じりに語り、会場を沸かせた。そして「親子で並んでみたいという野望がございます。そうすると誰かが欠けないといけない。その時は残念ですが同期の(春風亭)一之輔師匠にどいていただいて」と語り、笑いを誘った。

 王楽は来年2月20日付で七代目円楽を襲名する。2月26日からは東京・有楽町よりうりホールで3月2日まで、東西の人気落語家をゲストに6公演の襲名披露興行を行う。その後は全国16カ所をめぐるツアーも行う。

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