Infoseek 楽天

伊藤惇夫氏 石破氏の“方針転換”早期解散総選挙に苦言「これまでの政権と変わらない印象与えたのは事実」

スポニチアネックス 2024年9月30日 15時53分

 政治ジャーナリスト伊藤惇夫氏が30日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に電話出演し、次期首相に就任する自民党の石破茂総裁(67)が10月27日に解散総選挙を投開票する方針を発表したことについてコメントした。

 石破氏はこの日の会見で、「できるだけ早期に国民の審判を受けることが重要であると考えており、諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行いたい」と述べた。派閥裏金事件の逆風を踏まえ、新政権の浮揚効果が見込めるうちに衆院選に臨んだ方が得策との声が党内で根強かった。

 新総裁選出後の会見では、解散時期について「国民の皆さんでご判断いただく材料はきちんと提供します」「とにかく国民に向かって不誠実な態度だけは取らない」などと述べていた。十分な時間がない中での早期解散となるが、「衆議院、参議院におきます所信表明演説、それに伴う質疑をきちんと行う。そのほか予算委員会、党首討論も委員会形式ですが、これは一介のご判断がございますので、それに従いたい。国民に判断いただける材料を整える努力は続けていく」と約束した。

 この会見について、伊藤氏は「今の説明ではもう一つ納得いかないですね」と率直な思いを口に。「国会に委ねると言ってたけど、委ねるんじゃなくて、政権として決めるわけですから。自民党の国会関係者はそれに従って動くので、国会で決めるというのは逃げのように感じましたね」と指摘した。

 総裁選出から数日で、方針転換ともとれる早期解散。MCのフリーアナウンサー石井亮次は、「結果、トップになるとこうなっちゃうの?という典型例みたいにも見えなくもない」と、失望感を口にした。

 伊藤氏も「石破さんに対する期待感というのは、これまでの自民党と違う政権運営をやってくれるんじゃないかということですけど、ここまでのところ、これまでの政権と変わらないじゃないという印象を与えてしまったのは事実ですね」と辛口に評した。

この記事の関連ニュース