日本スケート連盟は30日、フィギュアスケートの24―25年シーズン開幕に向けた会見を都内で開き、10選手が登壇した。
女子の渡辺倫果（三和建装・法大）は今季のテーマとして「孤独の美しさ」とボードに書き込んだ。
「マイナスなイメージが強いかなと思うけど、孤独の中に美しさがあると感じたときに。今季のSPは月光で、太陽は皆さんを平等に照らすけど、月はスポットライトのように一人一人を照らすイメージがあった。自分自身を見つめてスケート人生を歩んでいくときに必要なものだと思った」
意識する選手にはアンバー・グレン（米国）を挙げた。ともに戦った9月のロンバルディア・トロフィーで、グレンはSP、フリーともにトリプルアクセルを成功させて優勝。渡辺は8位だった。
「公式練習からトリプルアクセルなどいろいろなものを見ていて。精度が上がっているし、吉田（陽菜）選手もそうだけど、私の中で目標としているトリプルアクセルを跳ぶ。自分も今季からSPとフリー、合計3本を調整して。GPでどういう構成にするかはまた決めていくけど、最終的に合計3本成功させる目標があるので。2週間前にアンバー選手、先週に吉田選手のトリプルアクセルを見て勇気づけられたし、自分も頑張っていこうと思いました」
周りからも刺激を受けながら、トリプルアクセルを極めていく。